犯行声明「選手ら処刑リスト対象に」 ドルトムント爆発
ドイツ北西部のドルトムントで11日夜、サッカー1部リーグのドルトムントの選手が乗ったチームバスの付近で爆発があり、2人が負傷した事件で、ドイツの捜査当局は12日、イスラム過激派とみられる容疑者2人がかかわったとの見方を強め、家宅捜索するとともに、うち1人を拘束した。
連邦検察庁によると、使われた爆発物にはクギのような金属が含まれ、選手が座るいすの頭受けの裏側に突き刺さっていた。会見した同庁のスポークスマンは「状況からみてテロ行為と想定される」と語った。
現場近くで、紙に書かれた同じ文章の犯行声明が3通見つかった。声明は、ドイツが過激派組織「イスラム国」(IS)に対する攻撃のためにシリアで展開している偵察機の撤退や、ドイツ国内にあるラムシュタイン米軍基地の閉鎖を求めているという。
地元メディアによると、文章はドイツ語で、文頭に「慈悲深いアラー(神)の名において」などと書かれていた。「ドイツや他の十字軍参加国」のスポーツ選手や有名人は、ISの「処刑リスト」の対象になるとも記載されていたという。
(朝日新聞デジタル 2017年04月12日 23時15分)
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(朝日新聞社提供)
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