ノーベル賞の経済学者「増税延期を」 安倍首相に進言
安倍晋三首相は6日、来日中のノーベル賞経済学者のポール・クルーグマン氏と官邸で面会した。同氏は来年10月予定の消費税率の10%への引き上げについて「アベノミクスを成功させ、デフレ脱却を確実にしてからでも遅くはない」と延期を進言した。同席者が明らかにした。
クルーグマン氏は、今の経済状態で消費増税をすると、アベノミクスが失敗に終わる可能性を指摘したという。面会終了後、同氏は記者団に「有意義な意見交換ができた」と語った。
同氏は米リベラル派の論客で、日本銀行による異次元緩和などアベノミクスを支持してきた。(鯨岡仁)
【関連記事】