映画監督やプロデューサーとして有名なスティーブン・スピルバーグ氏が、スマートフォンでミュージックビデオ(MV)を撮影した。
ロサンゼルス・タイムズによると、スピルバーグ監督は『ジュラシック・パーク』シリーズなどを含め多くの傑作を発表し、史上最も商業的に成功した映画監督だが、ミュージックビデオを撮影するのは今回が初めてだという。
そんな巨匠にミュージックビデオを撮影してもらう栄誉を得たのは、イギリスのロックバンド、マムフォード&サンズのヴォーカリスト、マーカス・マムフォード氏だ。
「7月3日の日曜日、ニューヨークの高校の体育館で、スティーブン・スピルバーグがスマホで、そしてワンショットで僕のソロ初のミュージックビデオを監督してくれた。彼の奥さんであるケイト・キャプショーさんは、凄腕の撮影アシスタントだった」」とマムフォード氏はTwitterに投稿した。
マムフォード氏は14日に自身のYouTubeチャンネルで「Cannibal(人喰い)」のミュージックビデオを公開し、それ以来、27万回以上再生されている。この曲は、今秋発売予定のアルバム「(self-titled)」からのファーストシングルだ。
アカデミー賞に19回ノミネートされ、そのうち3度受賞しているスピルバーグ監督は、これまで多くの大規模な作品を撮ってきたが、このプロジェクトには限りなくシンプルな手法で臨んだようだ。
「Cannibal」のビデオは白黒の映像で、マムフォード氏が体育館のカーテンを背景にギター弾き語りする様子を、スピルバーグ監督がクロースアップからワイドショットまで、ワンショットで撮り上げた。
マムフォード氏はTwitterに、ビデオ制作時の一連の写真を投稿し。そのうちの1枚には、キャスター付きの椅子に座ったスピルバーグ氏が、妻のキャプショー氏に移動されながら撮影する様子が収められている。
そしてマムフォード氏は、「この音楽を皆さんに届けるために、周りの人々がくれたサポートには感謝しきれません」と綴った。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。