旅行者たちは、なるべく多くの場所へ行けるように、各場所の滞在時間をできるだけ短くして、スケジュールをギュウギュウに詰め込む。
しかし多くの人もご存じのように、これでは本当の意味で世界を体験しているとはいえない。
ステファン・ウィルケスは、このことをよく知っている。昼から夜の移り変わりを撮影する彼は、パリやエルサレム、アフリカのサバンナなど特定の場所をウロウロ歩きまわる。1度に最大30時間もかけて、同じ場所の景色を24時間カメラで撮影するという。
たとえば、2016年1月発行の「ナショナル・ジオグラフィック」誌に掲載されたアメリカ国立公園の様子を加工した画像では、26時間かけて岩の端から写真を撮影し続けた。
その結果、時間が昼から夜に移り変わるときを捉えた印象的なパノラマ写真だ。この写真は、セルフィーに夢中な旅行者たちにでさえ、立ち止まり、呼吸をして、その瞬間を味わうことを思い起こさせる。
「人々は旅行するとき、時としてスケジュールを過密にしすぎるのです」と、ウィルケスはハフポストUS版に語った。「8カ所の場所を見るよりも、2~3カ所を選んでじっくり経験してください」
以下の写真を見れば、あなたも彼に同意したくなるだろう。
フランス、サクレ・クール
Day to Night 2014 © Stephen Wilkes
イタリア、ヴェネチア
Day to Night 2015 © Stephen Wilkes
タンザニア、セレンゲティ
Day to Night 2015 © Stephen Wilkes
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アメリカ、ワイオミング州イエローストーン国立公園 オールド・フェイスフル
© Stephen Wilkes/National Geographic
アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン コニーアイランド
Day to Night 2011 © Stephen Wilkes
エルサレム、嘆きの壁
Day to Night 2012 © Stephen Wilkes
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アメリカ、ニューヨーク市セントラルパークの雪
Day to Night 2010 © Stephen Wilkes
ステファンの作品は、彼のInstagramや、2016年1月発行の「ナショナル・ジオグラフィック」誌でもっと見ることができる。
それでは、よい旅を!
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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