いつだったか宮古島の海岸で信じられないぐらいの星空を見た。
その後、田舎に行くたびに空を見上げたけど、あの時の星空と同じような光景には巡り合えなかった。
もちろん、都心のそばでは町の明かりのせいで、星はちゃんと見えないのだろうとは思っていた。
でも、案外、信州の山の中に行っても、あの時のような星空は見えない。
どこでどんな星空が見えるのか、もうちょっと客観的なマップはないものかと思っていたら、さっき、それをつくる方法を記したページを発見した。
夜の暗さにはボートルスケールというものがあり、まったく人工の明かりのない暗さ(1)から、かなり空が暗い場所(2),一般的な田舎の夜空(3)から、都心部の空(8),(9)までの9段階に分けられるという。
上記のページに、それぞれのスケールでの星の見え方を図示した写真があるので、ご参照願いたい。
僕がかつて、宮古島で見た星空は、きっと(1)のレベルだったのだろう。
そして、普段見ている夜空は、(7)の郊外と都市部の境ぐらいの空なのに違いない。
さて、あなたの住んでいる場所から、もっとも近い、星の綺麗な空はどこに行けば見れるだろうか?
そんなことを調べる方法があるのか?
上記のページにそれを調べる方法が紹介されている。
(1)Google Earthをダウンロードする
(2)このページからEastern Asiaのオーバーレイをダウンロードする
(3)(2)のファイルをGoogle Earthで開く
するとほらこの通り。(上の地図)
それぞれの色とボートルスケールの対照は、
黒 (1) 優れた光害フリーの土地
グレー (2) 代表的な真に空が暗い土地
青 (3) 田舎の空
緑 (4) 田舎と郊外の境
黄 (5) 郊外の空
オレンジ(6) 明るい郊外の空
赤 (7) 郊外と都市部の境
白 (8)(9) 都市部の空
悲しいかな日本の本州や九州はほとんどスケール(4)の緑までの明るさになってしまっていることがわかる。
これでは、田舎へ行ったからと言って、夜空を見上げてもロクに星が見えないはずである。
ほんの数分しかかからないので、上記のようにダウンロードされたら良いと思うが、時間のない方のために、もう少し拡大して貼っておく。
ところで、北海道、本州、四国、九州の中にも、(1)か(2)の場所がわずか数カ所だけ存在する。(マップの色が(1)を指しているのか、(2)を指しているのか、ちょっとわからない)
その部分は下の図の黒い部分だ。
北海道知床半島の先、根室岬の付け根あたり
北海道宗谷岬の南(小さな黒い部分)
北海道襟裳岬の東
北海道白糸岬のあたり
四国室戸岬の東側
四国土佐清水あたりと四万十川上流
鹿児島県の佐多岬あたり
では、では。
星降る素敵な週末の夜をお過ごしください!
(2014年6月20日「ICHIROYAのブログ」より転載)