理化学研究所(理研)の小保方晴子さんらが公開したSTAP細胞のものだとしている遺伝子のデータにも、これまでの説明と矛盾する不自然な点のあることが6月11日、専門家のグループの分析で新たに分かった。47NEWSなどが報じた。
理化学研究所の小保方晴子氏らがインターネット上に公開したSTAP細胞のものとされる遺伝子データを調べたところ、染色体に異常があることが11日、分かった。この異常があるマウスは通常、胎児の段階で死んでしまい生まれてこないため、STAP細胞を生後1週間のマウスから作ったとする小保方氏の主張と矛盾する。
普通は2本しかない8番染色体が、1本多くなり3本ある「トリソミー」という異常が発生していたという。このトリソミーは、胚性幹細胞(ES細胞)を長期間培養すると生じる異常として知られている。
(47NEWS「STAP細胞に染色体異常 小保方氏主張と矛盾」より 2014/06/11 13:33)
理研の遠藤高帆上級研究員らと東京大学の二つのグループが、それぞれ独自に解析して見つけた。
専門家は「STAP細胞があると発表した研究チームはきちんと説明すべきだ」と話している。
細胞の遺伝情報の分析に詳しい東京大学の菅野純夫教授は「通常、生まれてくることがないマウスからどうやって作ったのか。専門家ならSTAP細胞はES細胞の混入ではないかと疑うと思う。STAP細胞があると発表した研究チームはきちんと説明すべきだ」と話しています。
(NHKニュース「STAP細胞 遺伝子データに説明と矛盾する点」より 2014/06/11 12:10)
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