STAP細胞論文に不正があったとする理化学研究所の調査委員会の最終報告を受け、共著者のアメリカ・ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授は4月1日、「論文の誤りは研究結果に影響しないと信じる。論文は撤回されるべきではない」とする声明を発表した。時事ドットコムなどが報じた。
論文作成で「過失」や「誤った判断」があったと調査で断定されたとした上で「これらの過失が(論文の)科学的内容や結論に影響するとは思わない」と説明。論文を撤回すべきでないとの考えを改めて強調した。
(時事ドットコム「『過失』は結論に影響せず=STAP論文撤回を拒否-米共著者」より 2014/04/02 11:05)
さらに朝日新聞デジタルによると、バカンティ教授は、研究室のホームページで公開したSTAP細胞の詳細な作製法に従って、香港中文大のチームがSTAP細胞とみられる多能性幹細胞の培養に成功した可能性があるとし、「時間がたてばおのずから真実は明らかになる」など述べているという。
理研は論文の取り下げを勧告する方針だ。しかし、主著者の小保方晴子研究ユニットリーダーも1日、理研に不服申し立てをする意向を示している。
一方、論文を掲載したイギリス科学誌ネイチャーの広報担当者は1日、「現段階で論文の訂正や撤回についてはコメントできない」とコメントした。
イギリスの科学誌「ネイチャー」は、NHKの取材に対して「理化学研究所から調査の内容を受け取り精査している途中なので、内容についてコメントできない」とコメントしています。
そして、ネイチャーが独自に行っている調査についても「調査中はコメントを差し控えたい」としています。
(NHKニュース「STAP細胞『存在の真偽 早急に検証を』」より 2014/04/02 04:20)
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