ストーカー規制法改正案が成立の見通し TwitterなどSNS、ブログも対象に

改正法は、2016年5月に発生したシンガーソングライター・元アイドルの女子大学生が刺傷された事件を契機に、今国会で議員立法で提出されていた。
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FILE - In this Wednesday, Nov. 6, 2013, file photo, the Twitter logo appears on an updated phone post on the floor of the New York Stock Exchange. Twitter reports financial results Thursday, Oct. 27, 2016. (AP Photo/Richard Drew, File)
ASSOCIATED PRESS

ストーカー対策を強化するため、Twitterやブログなどでメッセージを執拗に送ることも規制対象とする、ストーカー規制法の改正案が11月18日、参院本会議で全会一致で可決された。NHKなどが報じた。今国会で成立する見通し。

改正法は、2016年5月に発生したシンガーソングライター・元アイドルの女子大学生が刺傷された事件を契機に、今国会で議員立法で提出されていた。

事件では、容疑者が女子大生のTwitterに執拗に書き込んでいたことがわかっている。しかし、現在のストーカー規制法ではTwitterなどSNSでのメッセージ送信は対象外となっており、何度も送るだけで規制の対象になる「つきまとい」や「ストーカー」行為とはみなされなかったため、被害相談が警察で扱われなかったことが問題視されていた。

また、NHKによると、改正法では被害者の訴えがなくても起訴できる「非親告罪」とするなど罰則強化も盛り込まれている。

■ストーカー規制法とは

ストーカー規制法は、1999年に発生した「桶川ストーカー殺人事件」を契機に2000年に施行。恋愛感情などから、被害者や家族らに対して、つきまとったり連続して電話することなどを禁じ、2013年の改正で電子メールは規制対象となっていた。

ストーカー規制のあり方を議論した、警察庁などによる有識者検討会の会議では、2014年8月の段階でSNSの規制が提案されていたが、これまで法改正は実現していなかった。提案から2年以上経っての改正となった。

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