野球、サッカー、バスケットボールにゴルフ... スポーツファンは皆、大好きなチームや選手の試合観戦がどれだけ楽しいかを力説してくれるだろう。
そんなスポーツファンに朗報だ。
新たに発表された調査結果によると、スポーツ観戦はメンタルヘルスにも良い影響があるという。
イギリスの非営利の社会的企業Betterの調査によると、スポーツファンの2人に1人が「試合観戦は家族や友人との交流を助けてくれる」と答え、35%が「コミュニティーの一部と感じさせてくれる」、33%が「体を動かすモチベーションをくれる」と回答した。
研究者はイギリス全土の2000人のスポーツファンに、日々の運動量、スポーツへの参加状況、スポーツ観戦習慣、野菜と果物の摂取量、そして飲酒量について質問し、どのスポーツのファンが最も健康的かを調査した。
その結果、総合的に最も「健康的」と評価されたのはサイクリングとテニスのファンたちだった。
一方、毎日60分エクササイズしていると答えた人が34%と最多だったF1ファンは最も「アクティブ」と評価され、次いで2位だったのは、33%でサッカーファンだった。
スポーツ心理学者のジョセフィン・ペリー博士は調査を実施したBetterに、「スポーツや運動は肉体的、精神的、そして認知的な健康にとっても良いものです。これが薬だったら巨額で売れるでしょう」と述べた。
「それだけでなく、スポーツによる運動は、日々の生活への計画性や目的、エネルギーやモチベーションをくれます」
またペリー博士は、スポーツは「考え過ぎ」を減らし、「ストレスへの感情的耐性」を鍛える助けをしてくれ、自身の感情への消化・反応をポジティブに変えてくれると説明した。
「こういったことは、うつや不安の症状を軽減し、行動を変え、自尊心を高め、もっと社交的になることで孤独感を弱めてくれます」と加えた。
プレミアリーグのリーズ・ユナイテッドのファンであるジョッシュ・チータムさんは、この研究に納得したようだ。
「2018年にある悲しい出来事があって、すごく落ち込んで鬱に苦しみ、回復なんて無理だと思っていました。そんな時サッカーの試合を観に行ったら、最高な試合で、終了の笛が鳴ったときには気分が改善していたんです」と彼は話す。
「好きなチームをアウェー戦で応援しに行く時はだいたい1人で行きますが、孤独は感じません。同じチームを応援する他の人たちとは、一つの大きなチームや家族のように感じます。誰でも近くにいる人に話しかければ気が合うし、長く続く友情を築くことができるんです」
2022年も後半に入ったが、10月から11月にかけては女子ラグビーW杯が、11月から12月にかけてはサッカーW杯が開催される。
観戦しない理由はもうないだろう。
ハフポストUK版を翻訳・編集・加筆しました。