割烹着姿の女性が勢いよく打ち水をする白黒写真が、Twitter上では「撮影者は不明」ということで拡散したが、その後の調査で意外な正体が判明した。
この写真が話題になったのは8月6日、Bellissimaさんの以下のツイートが発端だった。
最初の投稿で「撮影者不明」となっていたことから話題になっていたが、その後のTwitter上で複数の人が調査した結果、撮影者は神戸在住のKoji Takashimaさん。1954年より以前に撮られたものだと分かった。
この写真は「Splash!」のタイトルで、1951年にアメリカの雑誌「ポピュラー・フォトグラフィー」の国際写真コンテストのモノクロ部門で5位入賞した。同誌の1951年12月号によると、Takashimaさんは川崎車輛(現在は川崎重工に合併)の社員で、アマチュア・カメラマンとして23年間写真を撮り続けていた。日本の写真雑誌への投稿の常連で、何度もコンテストに入賞していたという。
打ち水の写真に登場する女性はTakashimaさんの奥さん、彼の指示に従ってバケツの水をぶちまけたという。グラフレックス社製の大判カメラを使用。「カメラに向かって水しぶきが落下する様子が、スローシャッターで幻想的に切り取られた」と同誌は絶賛している。