ハフィントンポスト各国版11月13日のスプラッシュを紹介します。スプラッシュとは、ハフィントンポストのトップ記事のこと。
マグレブ(アフリカ北西部)版では、エジプトの知識人層も軍事クーデターによって樹立された政権を支持しています。その背景をハフィントンポスト・マグレブ版編集部が分析しています。
エジプトの小説家ソナラー・イブラヒム氏は、ムバラク元大統領の独裁を批判して7年間投獄されていました。にもかかわらずイブラヒム氏は、現在エジプト軍のシシ国防相を支持しています。
それどころか、座り込みの抗議を行い、軍事政権の強制排除を受けて1000人以上の犠牲者を生んだモルシ前大統領支持派とモルシ氏の支持母体であるムスリム同胞団には批判的で、強制排除も「大虐殺ではなかった」と述べています。
イブラヒム氏のようにモルシ大統領とムスリム同胞団を批判して現在の軍事政権を支持する知識人は数多くいます。
彼らはリベラル派とよく誤解されますが、彼らはエジプト軍の絶対的な権力は無視して、「愛国心」という名のもとに「テロリズムと闘う」ことが正義だと表明しているのです。
こうした姿勢に対し、「人権に反した流血の弾圧を『犯罪の一つ』と矮小化し、モルシ前大統領支持派をイスラム主義者と決めつけている」とジャーナリストのアクラム・ベルカイド氏は「ル・クオティディエン・ドラン」紙で述べています。
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