[バルセロナ 9日 ロイター] - スペイン北東部カタルーニャ州で9日、独立の是非を問う非公式の住民投票が実施された。同州のアルトゥール・マス知事によると、有権者540万人のうち200万人以上が票を投じた。
投票結果は10日に判明する見通し。ただ、投票が非公式であることなどから、投票結果よりも参加者が200万人以上に達したことが重要視されるとみられる。
同州の独立問題をめぐっては、政府が住民投票の実施は違法とし、憲法裁判所に提訴。同裁判所が差し止めを命令したことを受け、住民投票の代わりに誰もが参加できる拘束力のない投票が行われることになった。
ラファエル・カタラ法相は、マス知事が「民主的な有効性のない政治的プロパガンダを組織した」とし、「何の結果ももたらさない無益な」投票だと批判した。
世論調査では、同州住民の最大80%が独立の是非を問う投票の実施を支持。約50%がスペインからの完全独立を支持している。
ユーラシア・グループの欧州アナリスト、アントニオ・ロルダン氏は非公式の住民投票について、100万人以上の参加が見込まれることから「象徴的な」意味合いを持つとした上で、「政治的な影響は大きくない」との見方を示した。
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