アメリカ・サウスウエスト航空の旅客機が4月17日、エンジンが破損し、飛散した部品で窓が破れ、ペンシルベニア州フィラデルフィア国際空港に緊急着陸した。乗客1人が死亡、7人が負傷した。国家運輸安全委員会(NTSB)が発表した。
事故が起きたのはニューヨーク市ラガーディア空港発テキサス州ダラス・ラブフィールド空港行きのボーイング737-700型機1380便。サウスウエスト航空の声明によると、乗客143人と乗務員5人が搭乗していた。
旅客機は離陸後、左側のエンジンが爆発したとみられる。飛び散った部品で窓が破れ、機内が減圧状態になり、緊急着陸した。
乗客の証言によると、女性客ジェニファー・リオダンさんの上半身が破れた窓に吸い出され、乗客たちが彼女の身体をつかまえていたという。リオダンさんはその後、死亡が確認された。
乗客のマーティ・マルチネスさんはCBSフィラデルフィアに対し、「恐ろしかった」と語った。
「エンジンが爆発して、その衝撃で窓が割れました。最初に爆発が起きて、ほぼ同時に酸素マスクが降りてきました。それから、おそらく10秒もしないうちにエンジン(の部品)が窓を直撃して、大きな穴が開いたんです」
窓が破損して空気が流出し、機内の気圧が急激に下がったことから、機体は緊急着陸を試みた。
マルチネスさんはCNNに、自分は死亡したリオダンさんの席から1、2列離れたところに座っていたと語った。
固定されていなかった機内の荷物が破損した窓から機外へと飛び出していき、乗客たちは窓から吸い出されそうになったリオダンさんをつかんで離さないようにしていたという。
エンジンが爆発したとき、旅客機は高度約3万2500フィート(約9900メートル)を飛行していた。 航空専門家のアーサー・ウォーク氏によると、飛行機の降下率からパイロットが機体をコントロールしていたことが分かるという。
乗客たちは、損傷した飛行機の写真をSNSに投稿した。
なんてフライトだ! やった!! まだ生きている!!
乗客たちは、乗務員たちに感謝した。
これがサウスウェスト航空のヒーローたちだ。飛行中にエンジンを失ったが、彼らが乗客149人をフィラデルフィアに導き、救ってくれた。
ハフポストUS版より翻訳、編集しました。