韓国、2025-35年に最大5基の原発新設が必要になる見通し

韓国産業通商資源省の当局者らは30日、総発電量に占める原子力発電の比率を2035年までに29%とする計画について、2025─35年に原発を最大5基新設することが必要になるとの見通しを示した。
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Reuters

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韓国、25─35年に最大5基の原発新設が必要になる見通し

韓国産業通商資源省の当局者らは30日、総発電量に占める原子力発電の比率を2035年までに29%とする計画について、2025─35年に原発を最大5基新設することが必要になるとの見通しを示した。

同省は今月、原発による発電比率について、2030年までに41%という従来の目標から、2035年までに29%に引き下げる検討をしていると公表していた。

議会にこの日提出したエネルギー計画で同省は、2035年に29%という目標を達成するには、それまでに4万3000メガワットの原発の発電能力が必要だとした。同国の原発の発電能力は2024年までに3万6000メガワットに達するとみられている。

議会に出席した同省幹部は必要となる原発の数には触れなかったが、他の当局者は匿名を条件に、2025─35年に1400メガワットの原発を5基新設すれば目標が達成できると明らかにした。

同省はまた、老朽化した原発施設の安全性の改善のために2017年までに1兆1000億ウォン(10億4000万ドル)を投資すると公表した。

韓国には現在、原発が23基あり、総発電量の約3分の1を供給している。2024年までに11基を新設する計画だ。[ソウル 30日 ロイター]

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