上空から見たパークグラス実験場(2015年撮影)。
Credit: Courtesy of Rothamsted Research
人間活動による大気中窒素の増加は草原の生物多様性が低下する原因となっているが、窒素量が減った場合にこうした生物多様性がどの程度回復できるのかは不明である。今回J Storkeyたちは、英国ロザムステッド研究所で長期にわたって行われているパークグラス実験のデータを用いて、25年前に英国の大気中窒素量が低下し始めて以来、土壌の酸性度が最も高い区画を除く全ての区画で生物多様性が十分に回復しつつあることを示している。
Nature528, 7582
2015年12月17日
原著論文:
doi:10.1038/nature16444
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