ソフトサラダに金属混入、7歳女児の歯茎に刺さる。亀田製菓「いたずらに不安煽るから」公表を控えていた

ソフトな食感のせんべいとして根強い人気がある「ソフトサラダ」に金属の線が混入し、小学2年生の女児(7歳)が口の中を切る怪我をした。

ソフトな食感のせんべいとして根強い人気がある「ソフトサラダ」に金属の線が混入し、小学2年生の女児(7歳)が口の中を切る怪我をした。

5月24日、河北新報などが報じたことを受けて、製造元の亀田製菓(新潟市)は経緯を公表し、「心よりお詫び申し上げます」とする謝罪文を同社の公式サイトに掲載した

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Amazonで販売されている「20枚 ソフトサラダ」

ソフトサラダは、1970年に発売されたロングセラー商品。発売当時は高価だったサラダ油で焼き上げたことから、その名がついた。関東圏で特に人気がある。

河北新報によると、女児が4月3日に仙台市の友人方で出されたソフトサラダを食べたところ、針金状の金属片が歯茎に刺さった。母親は直後に亀田製菓の相談窓口に連絡。社員が同日、謝罪に訪れ、商品と金属を回収した。

亀田製菓によると金属の線は長さ12.3ミリ、太さ0.3ミリでステンレス製。給水配管内の異物を取り除く「ストレーナー」という部品を洗浄する金ブラシの線が混入したものだった。同社では今後、ストレーナーのブラシ洗浄をやめて、ストレーナーを定期的に交換するようにするという。商品の回収などは行わない。

同社の広報担当者は「原因が特定できていて、再発防止策も打ち出せました。また類似被害の恐れがないことから、いたずらに不安を煽ることをさけるため公表を見合わせていました。決して、隠したり隠蔽する意図はありません。ただ本日の報道を受けて多くの問い合わせが予想されることから、公表しました。今後はこのようなことがないように品質管理に注意していきたいです」

亀田製菓の公式サイトでの発表は以下の通り。

■「20 枚 ソフトサラダ」のお申し出に関するお知らせ

平素は、亀田製菓商品をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。

2017年4月3日、 弊社商品「20 枚 ソフトサラダ」において金属線が混入し 宮城県内のお客様が口の中を痛めたとのお申し出がございました。

ご迷惑をおかけ致しましたお客様には心よりお詫び申し上げます。

この度のお申し出につきましては、保健所へは状況を報告しながら対応をしてまいりました。併せて、製造工程を確認した上で拡大性が無いと判断しております。現在も同様のお申し出はいただいておりません。なお、当該生産工程においては混入原因である金属線の使用は中止しております。品質管理の一層の強化に努める所存でございますので、引き続きご愛顧賜ります様よろしくお願いいたします。

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