アメリカは、2隻の軍艦を黒海に移動した。C-17輸送機は、ドイツで待機することになっている。FBI局員は、ソチにいる。ロシアは「歴史上最も安全なオリンピック」であると宣言している。
12月にボルゴグラード市内での2件の自爆テロの犯行声明を出したダゲスタン共和国出身のイスラム過激派は、ソチで再度攻撃を行うと宣言した。ダゲスタンは、ソチからおよそ563キロ、そしてコーカサスの中でも不安定な共和国のうちの1つである。
大会開始2週間前、ロシア当局は、治安部隊に殺された夫や家族の復讐のため「黒い未亡人(Black Widow)」と呼ばれるイスラム女性教徒が、大会中に自爆テロを計画しているとして、写真を載せたちらしを配布した。専門家たちは、テロリストがソチ自体を攻撃することは難しいだろうが、近隣の町を攻撃しようとする可能性は非常に高いと考えている。そこでは、自爆テロを防止することは難しい。
オリンピック開催地の住民、そしてオバマ大統領でさえ、ソチは安全だと言っている(ただし、米国務省は、ロシアへの渡航警告を発している)。しかし、この地域の暴力と混乱の歴史を考えると、大会を襲う攻撃についての心配は、全く的外れではないかもしれない。
Infographic by Alissa Scheller for the Huffington Post.
インフォグラフィック説明
ソチは、どれだけ安全か?
ロシアは、「歴史上最も安全なオリンピック」を提供すると誓っている。ロシア当局は、ソチの周囲に「鉄の輪」セキュリティ非常線を築いており、少なくとも4万人のロシア人警備要員が配置されることになっている。しかし、過去数10年におけるテロ事件の増加、そしてダゲスタン地域出身のイスラム自爆テロ犯(そのうちの1人はすでにソチにいるかもしれない)による大会を攻撃するという誓いは、安全性に疑問を投げかける。ソチは実際に、どれだけ安全でいられるのだろうか?
およそ2,500人の選手が大会に参加し、少なくとも4万人のロシア人警察および警備要員がソチとその周辺にいる。選手1人につき、少なくとも16人の警備要員である。
「黒い未亡人」は待っている
ロシア当局は、ロシアの治安部隊に殺された夫や家族の復讐を望んでいる「黒い未亡人(Black Widows)」イスラム女性教徒が、大会中に自爆テロを計画する可能性があるとしている。
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