「雪まくり」「雪ひも」って何? 冬の幻想的な風景たち(画像集)

さまざまな雪景色を紹介します。
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1年で最も寒くなるこの季節は、普段なかなか雪の降らない地方でも、雪の便りがちらほら届くもの。雪が降ると、あたり一面は幻想的な風景に様変わりします。そして、雪ならではのユニークな象形からは目が離せません。幻想的な美しい雪の風景や、「雪ひも」「雪まくり」など、さまざまな雪景色を紹介します。

■軒先で見られるアート

寒い地方に行くと、雪が積もった屋根の軒先には、つららができます。つららは、夜に屋根に積もった雪が、温かい部屋の中の熱で融けて、軒先からしずくとなっておちるときに、夜の冷たい空気で冷やされて凍ることでできます。

なかには、1メートルを超えるほど長く成長することもあるつらら。間近で見ると圧巻です。

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屋根に積もった雪が押し出され、その先が丸まっている風景もよく見られるもの。これは、雪庇(せっぴ)と呼ばれるものです。

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雪には粘り気があるので、軒先でさらさらと崩れずに押し出されて垂れ下がるのです。ある日突然雪がドサっと落ちて頭上を直撃することがあるので、雪庇のできた軒先を歩くのは避けたほうが賢明です。

また、屋根の上で雪かきをしていると、知らず知らずのうちに屋根からせり出した部分の雪を踏み抜いてしまい、落下する危険もあります。

■雪の粘りが生み出す象形

雪が積もると、あらゆるものが丸々としたシルエットに変化します。

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明らかに土台となるものよりも大きく盛り上がって積もっている雪。まるでターバンをかぶっているかのようです。これも雪の粘り気のなせる業で、冠雪と呼ばれています。

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見ているだけなら面白いのですが、もし冠雪が電信柱などの頭上にあると、突然落下して頭などにぶつかる恐れがあるので要注意です。

細い草や木の枝に積もった雪は、まるでパウダーシュガーをまぶしたかのよう。

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電線や手すりなどの細い場所に積もった雪は、雪の粘り気のせいで、次第にひものように垂れ下がってきます。こちらは「雪ひも」と呼ばれています。

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■「雪まくり」「雪えくぼ」表情豊かな雪原の風景

雪原の斜面を転がるバームクーヘンのような雪。「雪まくり」と呼ばれる現象です。

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木から落ちた雪が斜面を転がることでできます。

1メートルを超す大きな雪まくりに出会えることも。雪まくりはスキー場でよく見られるので、探してみてはいかがでしょうか。

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雪原は普通なめらかですが、ときにはこのようなデコボコ模様が見られることも。春先になると、ところどころがくぼむ「雪えくぼ」と呼ばれる現象も見られます。

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とにかく、さまざまな表情を見せてくれる雪景色。この季節ならではの楽しみです。

雪の風景は、下の写真でをクリックするとおさらいできます。

▼写真をクリックするとスライドショーが開きます▼

(気象予報士・ライター 今井明子

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