この記事は、ヘビの苦手な方にはちょっとお勧めではないかもしれない。
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で、走行中の車の窓に突然ヘビが現れ、乗っていたカップルが慌てる事態が起きた。
ヘビと遭遇したのは同州ストラウドに住むレイチェル・ペースさんとカイル・ヴェラさんだ。
ヘビが現れたのは、大晦日にヴェラさんが小型トラックを運転している時だった。
突然大きな現れたヘビに、「マジか、どうしたらいいんだ」と焦ったように叫ぶ運転席のヴェラさん。
その様子を撮影した助手席のペースさんも「ヘビは中に入ろうとしているみたい」「信じられない」と興奮しながら撮影を続けている。
ヘビは出発前から小型トラックの後部にいたようで、ペースさんがうつしたトラック後部の動画にはヘビの尻尾が絡まりついている様子がうつっている。
ペースさんによると、他のドライバーが自分たちの車にカメラを向けるまで、ふたりはヘビの存在に気づかなかった。
「若い男性が車の窓から頭を出して私たちの方を撮影しながら、『トラックにヘビがいるよ』と教えてくれたんです」
「カイルが窓を下げて腕を外に出すと、腕にヘビが触れました。それでようやくヘビの姿が見えたんです。カイルはすぐに窓を上げました」とペースさんはハフポストオーストラリア版に語った。
ふたりは小型トラックを停車した後、助手席から脱出。近所の人に助けてもらってヘビを捕獲し、近くの川に放したという。
専門家によるとヘビは夏の間、乾燥して暑い日には湿気がある涼しい場所を探す。爬虫類に詳しいリン・シュワルツコフ教授は、小型トラックにいたヘビも安全な隠れ家を求めてやって来たが、車が走り出して驚いたのではないかと話す。
「ヘビは真昼間に姿をさらすのが好きではありません。彼らは、体全体が覆われて丸まって寝られるような安全な場所を好みます」
「多くの人がヘビを怖がる大きな理由は、ヘビが噛みつこうとする、もしくは追いかけられると思っているからです」
「しかし大抵の場合それは間違いです。人間は食べるのには大きすぎるし、動き回るので安全な隠れ家にはなりません。もしヘビが向かってくることがあったとしたら、それは人間を怖がっているなどの理由からでしょう」
ハフポストオーストラリア版の記事を翻訳しました。