レストラン大手「すかいらーくグループ」(東京都武蔵野市)は12月から、本社の全面禁煙化に合わせて、社員の通勤中の歩きたばこも禁止する。
ハフポスト日本版の取材に対して11月27日、明らかにした。
同社は11月末で、現在の屋上などに設けた喫煙スペースを全て廃止。さらに自宅から本社までの通勤区間内の歩きタバコや、休憩時間における周辺のコンビニでの喫煙も禁止する。
社屋を禁煙にしても、敷地外で喫煙する「抜け道」が発生するケースを踏まえ、勤務日における禁煙を強化する狙いだ。
対象となるのは、本社に勤務する約300人。勤務日であれば土日や祝日も含まれ、「アイコス」などの電気加熱式たばこも禁止する。
ただし、本人の私生活に配慮して、あくまでも努力義務とし、罰則などは設けない。
すかいらーくグループは、2014年から禁煙運動に取り組んでおり、幹部の大半が禁煙したり、社員に禁煙パッチを配布したりしている。ファミリーレストラン「ガスト」「ジョナサン」など全国に約3000店を展開し、各店舗でも禁煙や分煙を実施している。
同社の広報担当者はハフポスト日本版の取材に対して、「健康経営を推奨しています。社員には心身ともに健康でいてもらいたい」と説明。
通勤中の歩きタバコを含めて禁煙の徹底を決めた理由について、「たばこを吸った直後に接客をすると、呼気を通じてお客様に有害な影響が出る可能性がある。サービス業という性質上、禁煙の意識を新たにしたい」と述べた。
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