中学生夜10時からスマホ禁止 福岡・春日市教委が宣言
福岡県春日市教委は、市内の中学生がスマートフォンや携帯電話を夜10時以降に利用することを今月から禁止すると宣言した。無料通信アプリLINE(ライン)などを使ったトラブルを回避するためで、PTAや学校と協力して宣言の実行に取り組む。
宣言は「携帯・スマホは夜10時から朝6時まで使わない」「歩きスマホや自転車に乗りながらの使用は禁止」の2項目。家庭に対しては、「正しく、楽しく使うため家族の協力が必要」として、「禁止期間中はリビングなど家族の目につきやすい場所で保管する」などを求めている。
市教委によると、きっかけは、市内の全6中学校のPTA会長から連名で出された夜間利用禁止などを求める要望書。市教委がスマホ利用の指針があるか市内の18小中学校を調べたところ、あるのは1校だけだった。市中学校校長会の賛同も得たため、6中学校のPTA会長会、校長会、市教委の3者で適正な利用指導に取り組むことになった。
市教委は、宣言の内容を記した校内掲示用のポスター3枚と各家庭用のチラシを1日に市内の全18校に配布。春日中では宣言のポスターが廊下の掲示板などに張られていた。大塚淳之教頭は「各家庭、各学校毎の指導では効果が薄い。今回のように地域住民も含め3者が協力して取り組めば効果的と思う」と話した。(大久保忠夫)
(朝日新聞社提供)
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