眠りすぎると体に悪い? 7つの気になる研究結果

眠り過ぎるなんてちょっと信じられないかもしれない。私たちは誰もがなんとかして十分な睡眠をとらなきゃ、と思っているくらいだからだ。
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Simon Winnall via Getty Images

眠り過ぎるなんてちょっと信じられないかもしれない。私たちは誰もがなんとかして十分な睡眠をとらなきゃ、と思っているくらいだからだ。

でもこれは本当だ。時には眠りすぎてしまう。

「ちょうどいい」睡眠量がどれくらいかを知るのは難しいが、成人の多くは、ベストの状態で活動するのに7〜9時間ほどの睡眠が必要だ。

一般的に、夜9時間以上夜に眠りたくなるのは、潜在的な健康悪化のサインではないかと言われている。それだけではない。健康不安を多く抱えている可能性がある。それでは、眠り過ぎでどんな健康リスクがあるのか、いくつか紹介しよう。

1. 眠り過ぎは鬱のリスクを高める。

2014年に成人の双子を調査した結果、長時間の睡眠が鬱のリスクを高めることを発見した。夜に7〜9時間眠る被験者は27パーセントの鬱の遺伝率を持っていたのに対し、9時間以上眠った被験者は49パーセントの遺伝率を持っていた。

遺伝率……量的形質(ヒトの身長や体重、胸囲など身体の各部の大きさや知能指数など連続的、量的に変化する形質)がどの程度遺伝的に決定されるかを示す尺度

2. 脳に影響を及ぼすかもしれない。

2012年の研究結果によると、6年間の調査で、年配の女性のうち眠り過ぎ(あるいは睡眠不足)の女性の脳が機能低下していたことを発見した。毎晩9時間以上(あるいは5時間以下)眠った女性は、2年分老化したのと同じくらいの変化を脳に示したと、ハフポストUS版が報じている。

3.妊娠しづらくなるかもしれない。

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2013年、韓国の研究チームは、体外受精を行っている650人以上の女性の睡眠の習慣を解析した。1晩に7時間から8時間眠る女性たちの妊娠率が最も高く、9時間から11時間眠る女性の妊娠率が最も低いことを発見した。

だが、この結果は明白な因果関係を立証できてはいない。生殖内分泌医のエヴァン・ローゼンブラス医師はハフポストUS版に対して「睡眠の習慣が1日のリズムや、ホルモンの分泌、生理の周期に影響を与えているのは確実です」と述べている。「ですが、不妊への影響を見つけ出すことはもう少し調査が必要です。細かい点で辻褄が合わないからです」

4. 眠り過ぎは糖尿病のリスクを高める。

ケベックで行われた6年間にわたる調査によると、1晩で8時間以上眠る人は1晩で7〜8時間眠る人より2型の糖尿病か耐糖能異常の症状を発症しやすいことを発見した。実験にあたっては体重差を調整している。

5. 体重が増える可能性がある。

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また、ケベックで行われた調査では、成人の体重と脂肪の増加も調べた。7〜8時間よりも長く、あるいは短く眠る人の多くに体重の増加が見られた。そして毎晩9〜10時間眠る人は25パーセントの確率で調査の期間中に5キログラムほど体重を増やす傾向にあることも分かった。調査にあたっては食べ物の摂取量と運動量を調整している。論文の著者は「体重の増加と肥満には、睡眠時間も原因のひとつとして加える必要があります」と述べている。

6. 心臓に負担を与える。

2012年の米国心臓学会で発表された調査によると、毎晩8時間以上眠ると心臓疾患のリスクを高めるおそれがある。研究者グループはは3000人以上から得られたデータを解析して、長い睡眠時間の人は扁桃炎には2倍、冠状動脈不全には1.1倍かかりやすいことを発見した。

7. 眠り過ぎると寿命が縮むかもしれない。

2010年に異なる16の研究を精査した結果、研究者たちは睡眠時間が短か過ぎる、または長過ぎる人は、さまざまな原因で死亡する確率が高いことが明らかになった。1晩に8時間以上眠ると死のリスクが1.3倍高まることが各種調査の対象者138万2999人のデータから明らかになっている

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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