健康で長生きするために、新年にできるもっとも重要なことは?

誰もが2014年のスタートをうまく切りたいと思っている。しかし、ほとんどの方がご存知の通り、新年のすばらしい目標、例えば、丈夫になることや、体重を落とすこと、もっと栄養のある食事をすること、ストレスを減らすこと、そしてお金を貯めることなどは、途中で投げ出されてしまうことが多い。
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chuwy via Getty Images

誰もが2014年のスタートをうまく切りたいと思っている。しかし、ほとんどの方がご存知の通り、新年のすばらしい目標、例えば、丈夫になることや、体重を落とすこと、もっと栄養のある食事をすること、ストレスを減らすこと、そしてお金を貯めることなどは、途中で投げ出されてしまうことが多い。(推定でたった8パーセントの人々しか、こういった決意を達成できていないという。これはスクラントン大学の研究で、フォーブス氏の報告によるものだ。)

しかしながら、こういうこともありえる。あなたが目標を達成し損ねる理由、そして、健康的な食生活や、ダイエットを始めることに苦労する理由は、健康におけるシンプルながらも重要なある要素を見落としているからかもしれない。それは睡眠である。

「夜間の睡眠を改善することは、実際、日中の生活の質を向上させるのに非常に効果的である。」と、Alon Avidan博士は言う。彼は薬学博士、公衆衛生学修士、神経学の教授であり、UCLAの睡眠障害センターの理事でもある。

直接死にかかわることがないように思われるので、睡眠の重要性は忘れられがちだ。しかし、Metro Northの脱線事故が、ニューヨークで起きた。そのことが、居眠り運転の危険性を世に知らしめることになった。

「ある間違った認識が、患者たちの間にある。なんとかやっていくには、4、5時間の睡眠で十分だという考えだ。」Avidan氏はハフィントンポストに話した。「睡眠不足は危険だ。」

電車や、飛行機、車の運転中だけではない。日常生活のなかにも、睡眠不足で高まる危険性が潜んでいる。かたちは違えど、明確な結果として現れるだろう。

睡眠、空腹と体重増加

あまりに短い睡眠は、多くの研究で、体重増加や肥満との関係を裏付けられている。しかし、どういった経路によって、睡眠不足がウエストラインに影響を与えるのかは、まだ完全には分かっていない。とはいえ、多くの研究が、この複雑な関係のさまざまな側面を明らかにしている。

考えられるのは、睡眠を切り詰めている人は、単純に、より食事をする機会が多いということだ。短時間睡眠者で、遅くまで起きている人は、深夜の軽食などを取ることが多く、一般的にカロリー摂取量が多いようである。疲労もまた、判断を鈍らせる。たとえば、健康的な食べ物を選びにくくなり、ショッピングカートは高カロリーなものや、衝動的に買ったものでいっぱいになりがちになる。そして何より重要なのは、睡眠不足が空腹感を引き起こすということだ。ホルモンバランスの乱れが、発作的な強い空腹感をもたらすのである。2012年のある研究では、短時間の睡眠によって、男性のグレリンの量が増えることが明らかになった。グレリンは、空腹感を引き起こすホルモンである。また、女性のGLP-1と呼ばれる食欲抑制ホルモンの量が減ることも明らかになった。ウォールストリートジャーナルが報じたものである。

睡眠と記憶

急速眼球運動、またはレム睡眠の間、脳は活動を続けている。あたかも起きているかのようにである。このことから、この段階は一般的に睡眠の学習機能や記憶機能と関連付けられている。睡眠の、回復を促進させる性質の一部に、短期間の記憶を長期間の記憶に変換する機能があるということが、2013年に研究されている。脳の衰えは短時間睡眠と関係があるとされ、こういった働きができなくなるという。

睡眠と寿命

睡眠を切り詰めることは、命にかかわるかもしれない病気、脳卒中や、心臓発作、癌などリスクを高めるだけではない。あらゆる原因で早死にする可能性を高めるのである。ふだん一晩で6時間未満しか眠らない人は、6時間から8時間眠る人に比べて、25歳以上で死ぬ確率が12パーセントも高い。SLEEP誌で発表されたある研究によるもので、BBCが報じた。

では、何ができるだろうか?

今こそ、全力をそそぐ時だろう。より長い (もしくは、単純により良い) 睡眠に。今夜からできることもあると、Avidan氏は言う。寝室は、寝るかセックスをするためだけの部屋だと決めたり、夜遅い時間にカフェインを取らないようにしたりといったことだ。「テレビは、睡眠医療にとっていちばんの敵だ。」特にテレビが寝室にある場合がそうだという。テレビからは、破壊的な人工光が放射されているからだ。

この年は、睡眠の改善に挑戦してみよう。電話を寝室に持ち込まないと決めたり、長年のいびきについて医者に相談したりしてみてはどうだろうか。また、こう言うのを止めてみよう。「寝ているなんて死んでいるようなものだ!」そして睡眠の時間を優先させよう。ジムに行く時間をそうするように。

[(English) Translated by Gengo]

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