民事再生手続き中のスカイマークの会長に、再建を支援する投資ファンド「インテグラル」の佐山展生(のぶお=61)代表が就任する見通しとなった。時時ドットコムなどが5月26日、報じた。佐山氏は、経営の中枢でスカイマークの再建を陣頭指揮することになる。
佐山氏は代表権を持つ方向で調整している。インテグラルはスカイマークの議決権の50.1%を取得し、取締役6人のうち3人と、その中から会長を指名する権利を持っている。
佐山氏は、スカイマークが1月に民事再生法の適用を申請した当初から再建を支援。全日本空輸の親会社ANAホールディングスが共同スポンサーに名乗りを上げると、再生の主導権をめぐり同社と厳しい交渉を重ねた。
(時事ドットコム:スカイマーク会長に佐山氏=投資ファンドが指名へ 2015/05/26 00:01)
佐山氏は、京大工学部を卒業後、帝人に入社。1987年三井銀行(現三井住友銀行)入行し、1999年にユニゾン・キャピタル共同設立代表取締役。04年にGCA代表取締役を経て、08年インテグラル代表取締役。ニューヨーク大学大学院でMBA、東京工大大学院で博士号を取得。一橋大大学院教授でもあり、テレビのコメンテーターとしても知られる。
2006年の阪急ホールディングスと阪神電鉄との統合では、阪急側のアドバイザーを務め、阪神株を大量に取得した村上ファンド側との交渉にあたった。企業の合併や買収の助言業務の経験が長い。
一方、産経ニュースによると、新社長は共同スポンサーに決まったANA側が指名した人物が就任する予定。現役役員ではなく、OBなどから選任するとみられる。
また、債権者への弁済率(借金のうち返済する割合)について、毎日新聞は「5%程度にする方向で調整している」と伝えた。29日までに東京地裁へ提出する再生計画案に盛り込む予定で、フランス航空機製造大手エアバスなど債権者が届け出た借金の95%を棒引きする内容だという。
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