スキー場の常識を変える新世代ホテル8選

典型的なスキー場のホテルというと、設計責任者は建築デザイナーか会計士か、剥製芸術家か木こりだったのか、それさえもわからないような、なんとも中途半端な仕上がりのものも多いけれど、幸いにも近年はそこにも変化の兆しが。
|

典型的なスキー場のホテルというと、設計責任者は建築デザイナーか会計士か、剥製芸術家か木こりだったのか、それさえもわからないような、なんとも中途半端な仕上がりのものも多いけれど、幸いにも近年はそこにも変化の兆しが。新世代のスキー場ホテルは、かつての素朴さとは異なる、大胆かつ近代的なデザインを積極的に取り入れているよう。今回はその代表となる8軒をご紹介。標高高い所にいても、妥協は許されないのです。

1. Hotel Kitzhof Mountain Design Resort(オーストリア)

Open Image Modal

キッツビュールといえば、オーストリアのアルプス圏にある、ヨーロッパの代表的スキー場。ここにあるホテル・キッツホフは、昔のスキー場のモノクロ写真や松材、壁にかけられた鹿の枝角といった典型的な雪山ロッジ風の要素を取り入れつつ、"デザインリゾート"と豪語できるだけの見事なモダンスタイルで完成されています。

2. Amangani(アメリカ)

Open Image Modal

繊細なミニマリスト感覚と大胆な豪華さを持ち合わせ、世界のエキゾチックな地でその効果を見せてきたアマン・リゾートグループ。ロッキー山脈を背にし、スキーにも便利で世界屈指のスパ施設を構えたここワイオミングのホテルでも、その世界観と質の高い滞在体験が楽しめます。

3. Altapura(フランス)

Open Image Modal

アルプス圏内で最も標高の高いリゾート地、バルトランスに佇むアルタピュラは、古いフレンチシャレーの伝統的要素をすっかり新しい形に変身させ、新鮮な魅力を発する一軒。ここでは、木の梁や毛皮はもとより、剥製さえもいい意味でポストモダンな印象で、居心地良さとエッジーさをバランス良く発揮しています。

4. Hôtel la Ferme(カナダ)

Open Image Modal

ル・マッシフのゲレンデから約30分、新たに登場したオテル・ラ・フェルムは、これまでほとんど見られなかった知的なデザインを施されたスキー場ホテルです。館内に取り入れられたエコフレンドリーな特長はここではリストしきれませんが、中でも一番の注目ポイントは、ホテル専用の列車駅があることでしょう。ゲストは車に乗り込むことなく、コーヒーやカクテルを手に、外の美しい景色を楽しみながら山へアクセスできるわけです。

5. Mineral Lodge(フランス)

Open Image Modal

著名建築家であり哲学者のクリスチャン・ジラールによって起案され、古い農家の跡地に建造されたミネラル・ロッジは、スキーに興味のない人も訪れる価値大。広々として開放的なインテリア、高い天井と天窓から注ぎ込む自然光、巨大な窓・・・。窓の外に広がるレザルク・パラディーズを心ゆくまで眺めることができるのです。

6. Hotel & Gasthof Rote Wand(オーストリア)

Open Image Modal

14世紀、スイス移民によってオーストリア西端の山奥に建造されたレッヒ・アム・アールベルクは、完璧なまでにオールドファッションな町。もちろん、例外となるのはこの宿。オーストリア産白楓材とさり気なくモダンなデザイン家具を取り入れた客室は、シンプルながらスタイリッシュで、間違いなくコンテンポラリーな印象です。

7. Azur(ニュージーランド)

Open Image Modal

ここでのゲレンデへのアクセスは、ヘリコプターが常識。アズールの豪華なヴィラを出たら、ヘリに乗り込み飛ぶこと25分。リフトを利用することなしに初滑走を楽しんでください。一日の終わりは客室内の深いバスタブで、窓の外の迫力ある景色を眺めながら、ゆったり疲れをほぐしましょう。

8. The Cambrian(スイス)

Open Image Modal

すっきりとした現代的インテリアと、ドラマチックなアルプスの景色のコントラストが見事なザ・カンブリアン。しかもタイミングを見計らえば、一泊1万円以下で泊まれることもあるようです。ホテルの周りは近隣の町よりも少々地味だけれど、世界的有名なスキー場がそばにあることには変わりありません。