「なぜ、私が?」人生で思いがけぬ困難に見舞われた時、あなたはそう思ったことはないだろうか? 18歳。誰よりも努力を重ねてきた高校3年生を襲った「白血病」……。
競泳・池江璃花子選手が、自らの病を告知されたのは、史上最多の6冠とMVPをアジア大会で獲得した、わずか半年後。東京五輪のメダル候補として、期待を一身に集めている最中だった。
「私自身、未だに信じられず、混乱している状態」とSNSで心情を吐露してから、約1年3ヶ月。想像を絶する抗がん剤治療の苦しみ、そして大好きな水泳ができないという悔しさと戦ってきた池江さんが、「ありのままの自分で」とウイッグを外し、退院後の自然な姿をSK-Ⅱの動画で見せてくれた。
池江さんは、なぜ今、私たちにその姿を見せてくれたのか?SK-Ⅱとのコラボレーションを通じて、私たちに伝えたいこととは?
彼女の想いとその反響を辿っていく。
■髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃない
動画の冒頭、池江さんが落ち着いた口調で語ってくれたのは、やはり人生を捧げてきた水泳への、尽きることない思いだ。
いざプールに入れますよってなった瞬間に
本気で水泳に対する気持ちっていうのが
心の底から湧き出てくるんじゃないかなって
白血病の治療を経て、ベリーショートとなった髪の毛も、彼女は「誇り」だと言い切る。
髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃないし
自分の今のこの髪の毛
この自分自身に誇りを持ってるし
ありのままの自分で
世間が押し付ける「美」の価値観も、池江さんは微笑みながら軽やかにはねのけた。
自分が綺麗と思えばそれは綺麗だと思うし
可愛いって思えば可愛いと思うし
人と比べるようなことではないんじゃないかなって思ってます
■生きていることは奇跡
動画の制作を通じて、「ありのままの自分を見てもらいたいという私の気持ちを SK-II は大切にしてくれた」と話す池江さん。
「私の心の準備ができた時に、私らしいやり方で、少しずつ前進していく姿を、 メッセージとして発信することをサポートしてもらい感謝している」と振り返りながら、今回のコラボレーションに込めた思いを、こう教えてくれた。
生きていることは奇跡です。ここにいられることが奇跡のようです。
白血病の闘病生活中、私に 希望と強さをくれた皆さんに、私は一人じゃないと思わせてくれた方々にこの瞬間を共有したいです。
この発表で、ありのままの本当の私、そして少しずつ前進していく姿をお見せしたいです。
現在、世界中が不安で辛い日々を送っています。わたしのこのメッセージが、アスリートの仲間にとっても、また同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になればうれしいです。
■SNSで33.6万いいねの反響
「今日、初めてこの姿をお見せします」
池江さんがSK-IIとのコラボレーションをTwitterで発表すると、33.6万いいねを記録し、報道番組でも大きく紹介されるほど、日本中の話題をさらった。
投稿のスレッドには、「勇気と希望を受け取りました」「内面から醸し出される強さと美しさを感じます」など、池江さんへの共感や応援のメッセージがあふれている。
特に印象的なのが、池江さんと同じく、白血病をはじめとしたがん経験者や、その家族からのメッセージが多く見られることだ。
同じ気持ちをわかる人はたっっくさんいます。ひとりで溜め込まずまわりの人に頼って一緒に乗り越えましょうね。
(池江さんと同じく、白血病の治療を続ける人から)
抗がん剤終了して一年ほど…わたしは隠してばかりいました… 勇敢な決断!(中略)凛とした姿、本当に勇気づけられました
(がん経験者から)
池江さんの「同じように苦難と戦っている誰かにとっても、小さな希望になれば」という思いは、確かにみんなに届いている。
■池江さんが考える「美」「自分らしさ」とは?
多くの人の心を揺さぶり、同じく治療で髪を失った経験のある人々にも、その姿で勇気を与えた池江さん。
彼女にとって「美」とは、そして「自分らしさ」とは、何だろうか。
自分の中から湧き出る美しさが本当の美だと思います。自分らしさとは、周りに流されず自分の意思をもって進むことだと信じています。
誰かに押し付けられた価値観を受け入れるのではなく、自分を信じて前へ進むこと。その大切さを、池江さんはこれからもその生き方で教えてくれるのかもしれない。
「人生のプランはまだ何も決めていないけれど、どんな自分も受け入れて進んでいきたい」
SK-IIとパートナーシップを結び、ありのままの姿で私たちを勇気づけてくれた池江さん。
SK-II 公式サイトでは、池江璃花子さんのフォトダイアリー「This Is Me (SK-II)」を公開しており、新しいストーリーの知らせを受け取ることもできる。彼女の前進を、これからも応援していきたい。
「#運命を変えよう / #changedestiny」
SK-II は、自らの意志で運命は変えることができると信じ、多くの女性たちが勇気を持って一歩を踏み出し、その運命を変えていくことを応援しています。