30代の入選に驚きの声も…シルバー川柳が話題「こういう老人になりたいねぇ」

まずは、見てみましょう。
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9月17日は「敬老の日」。この日に先駆けて、公益社団法人全国有料老人ホーム協会が発表した「シルバー川柳入選作品」がTwitterなどで話題になっている。

2001年から毎年公募し、入選作品が発表されているシルバー川柳。17回目を迎えた今回は、「ライン」「既読」「インスタ映え」などの"スマホ文化"の流行語を使った作品が多く見られたという。

川柳のテーマとしては、加齢による肉体や容姿の衰えを扱ったものが最も多く、ユーモアをまじえてクスっと笑える作品に昇華させたものが入選作として紹介されている。

入選作品一覧(★がついたものは、ペンネーム)

・デイサービス「お迎えです」はやめてくれ

相野正(男性・大阪府・68歳・無職)

・ベンツから乗り換えたのは車椅子

井堀雅子(女性・奈良県・65歳・無職)

・朝起きて調子いいから医者に行く

小坂安雄(男性・埼玉県・77歳・無職)

・百年も生きりゃ貯金に先立たれ

川野誠(男性・大分県・46歳・病院職員)

・仲いいねいいえ夫は杖代わり

佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳・無職)

・「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い

石井丈夫(男性・滋賀県・83歳・無職)

・うまかった何を食べたか忘れたが

アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設職員)★

・Siriだけは何度聞いても怒らない

小栗洋介(男性・東京都・32歳・社会福祉士)

・靴下を立って履くのはE難度

近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)

・「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い

川野竹子(女性・群馬県・73歳・主婦)

・「もう止めた」検査ばかりで病気増え

かつ子(女性・山形県・85歳・無職)★

・お揃いの茶碗にされる俺と猫

角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)

・納得をするまで計る血圧計

ハルル(女性・東京都・69歳・主婦)★

・家事ヘルパー来られる前に掃除する

Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)★

・歩幅減り歩数が増えた万歩計

中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)

・私だけ伴侶がいると妻嘆く

長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)

・古希を過ぎ鏡の中に母を見る

佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)

・無宗教今は全てが神頼み

見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)

・君たちもどう生きるかと子に聞かれ

和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)★

・懐メロが新し過ぎて歌えない

宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)

入選作品が発表されるとTwitterでは「笑った!」「秀逸」「こういう老人になりたいねぇ」などの声が相次いだ。

また、「Siriだけは何度聞いても怒らない」の作者が、32歳の若さだったことも話題に。「シルバーなの?」「面白いけど32歳男性でシルバーなの大丈夫か」などの声もあがった。

ORICON NEWSによると、応募者の平均年齢は69.2歳だが、意外に若い世代からの応募もあるのだという。

同川柳を書籍化しているポプラ社の担当編集者は、入選した社会福祉士について以下のように話していたという。

「(仕事柄)いろいろな事情を持っている高齢者と接していて、すごく深刻なことだけど、笑えることもある。現場ではそんなエピソードがたくさんあるので、形にしてみたそうです。そうすることで、あらためて高齢者の方たちを愛おしく感じることができると、この方はおっしゃっていました」