【沈黙の海】かごしま水族館の水槽が「あまりに怖すぎる」

鹿児島市の「いおワールドかごしま水族館」には、「沈黙の海」という名前の水槽がある。水槽の中には魚などの生物の姿はなく、真っ青な水しか見えない。時折、泡がブクブクと上がっていくだけだ。
|

鹿児島市の「いおワールドかごしま水族館」には、「沈黙の海」という名前の水槽がある。水槽の中には魚などの生物の姿はなく、真っ青な水だけ。時折、泡がブクブクと上がるほかは、静まり返っているという。この水槽が「あまりに怖すぎる」などと、ネット上で話題になっている。

水槽の横には次のような詩が書かれている

沈黙の海

青い海 なにもいない

もう耳をふさぎたいほど

生きものたちの歌が聞こえていた海

それが いつのまにか、何も聞こえない

青い海

人間という生きものが

自分たちだけのことしか 考えない

そんな毎日が続いているうち

生きものたちの歌がひとつ消え

ふたつ消えて

それが いつのまにか なにも聞こえない

青い 沈黙の海

そんな海を子供たちに残さないために

わたしたちは 何をしたらいいのだろう?

環境破壊が進んで、生物がいなくなった海の姿を暗示しているのだろうか。

かごしま水族館の担当者は、ハフィントンポストの電話取材に対して「この水槽は、1997年の開館当初から魚類などの水槽の最後に置いてあります。南西諸島や鹿児島湾の生物たちのにぎやかな水槽を見た後に、この寂しい水槽を見ることで、『何も生物がいない海ってどうなんだろう?』と、来館者に気づいてもらうのが目的です」と、コメントした。

【ハフィントンポスト日本版2周年イベント開催】

未来のつくりかた――ダイバーシティの先へ 2015年5月16日(土)14:00開始

グローバル人材、アジアの女性、子育てしやすい国、これからの働きかた――。小室淑恵さんや瀬谷ルミ子さんら有識者のほか、アジア各国版の編集主幹と「多様性」についてディスカッションします。 詳細は、こちらから

【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています