8月19日に行われた全国高校野球選手権準々決勝、花巻東対鳴門戦で、花巻東の攻撃中に二塁走者がバッターに対して、キャッチャーの構える位置を合図したとして、球審が注意する場面があった。
高校野球の規定では、キャッチャーのサインをランナーやコーチが読み取り、バッターに伝えることは禁止されている。
走者やベースコーチなどが捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。もしこのような疑いがあるとき、審判員はタイムをかけ、当該選手と攻撃側ベンチに注意を与えすぐに止めさせる。
こうした行為は「サイン盗み」と呼ばれている。
「サイン盗み」に見える行為があった。塁上から手を一、三塁方向に向けるなどの不自然な動きだった。大会の試合規定は、捕手のサインを見てコースや球種を伝える行為を禁じる。疑いでも許さない。赤井淳二審判副委員長(61)は「(疑わしい動作が)わかったので、試合を止めて、審判の判断で注意に行きました」と説明した。千葉に注意しベンチには注意したことを伝えて試合を再開した。
(nikkansports.com「鳴門の捕手訴えた「露骨にやってたんで」」より 2013/08/19)
花巻東の監督も、注意された選手も、サイン盗みの疑惑は否定している。
花巻東・佐々木洋監督(千葉の行為について聞かれ)えっ? 注意されてました? 見ていなかったので、全然分からないです。(数分後に再び記者から質問されると)ああ! 思い出しました。千葉がズボンをポンと触っていたのをサインを出しているのではないかと相手捕手にアピールされたんです。わざわざズボンを触って、手でサインを出すなんてことはないです。
(nikkansports.com「花巻東監督「サイン出すなんてことない」」より 2013/08/19)
鳴門-花巻東の準々決勝で、八回の花巻東の攻撃中に二塁走者の千葉に対し、球審が注意する場面があった。千葉によると、打者に向かってサインを出していると指摘されたそうで、千葉は「よく分からなかった」と話した。
(MSN産経ニュース「【夏の甲子園】「サイン出した」 花巻東・千葉に球審が注意」より 2013/08/19)
なお、ランナーやコーチがサインを見てバッターに伝える行為は禁止されているが、「すぐに止めさせる」という記述にとどまり、罰則規定は特にない。
■Twitter上での意見
サインを盗む行為は野球によくあるもの、という意見は多い。
試合後の監督や選手の発言を問題視する意見も。
罰則規定のないルール自体への批判もあった。
※フェアプレーを遵守すべきでしょうか? それとも勝利のために手段を尽くすべきでしょうか? ご意見をお聞かせください。
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