冬も終わりに近づき、インフルエンザの流行も下火になってきた。
しかし、子供の急な発熱などの体調不良は季節を問わず訪れる。その際、共働きの夫婦はどのように対応しているのだろうか?
そこで、ハフポスト日本版ではアンケートを実施。総勢268件(複数選択可)の回答をまとめてみた。
以下にアンケート結果を発表する。
主に休むのは妻
「共働きカップル:お子さんが病気で自分は仕事!そんな時、どう調整していますか?」という質問に対し、以下5つの選択肢を設けた。(複数選択可)
・主に夫が休み看病
・主に妻が休み看病
・祖父母や親戚に預ける
・病児保育やベビーシッターなどのサービスに預ける
・その他
その結果、トップは「主に妻が休み看病」がダントツで半数以上を占める58.3%であった。
逆に、「主に夫が休み看病する」と答えたのは約7.7%で、祖父母や親戚(16.7%)、もしくは病児保育やベビーシッター等に預ける(10.5%)を下回った。
「その他」(6.8%)のコメントでは、少数ながら「夫婦で交互に休む」と平等に責任を分ける夫婦も見られたが、多くは「休める方が休む」や「上記された選択肢を全て利用する」とその時の状況に合わせて対応する夫婦が多く見られた。
また、カップルそれぞれの職業の性質も深く関わっており、自宅勤務や勤務時間帯の変更などで対応している家族も見られた。
その一方、半数を超えた「主に妻が休む」では、「夫は自分が仕事を休んで看病するなど考えていない」「忙しい!の一言で夫には無理」など、夫が子供の看病で仕事を休む事は選択外、という強い意見も数件見られた。
改善策は?
では、どうすれば良いのだろうか?
「子どもが病気なのだから、できれば側にいてあげたい」という気持ちの一方「仕事も頑張りたい」、また妻が主に仕事を休む場合は「夫にも関わってほしい」という想いもあるのではないだろうか?
その中で、「夫婦で話し合って解決方法を模索することと同時に、自分が何を求めているのかを知ることも大切」と女性活躍推進コンサルティング会社スリールの堀江敦子さんは話す。
まずは、夫婦で(できれば復職前に)話し合って欲しい項目は、以下の点だという。
①心地よく預けられる相手を見つける。
病児保育や一時預かりなど、事前に信頼できる人、サービスを見つけ、最終選択肢として持っておくだけで心にゆとりができる。
②今の仕事状況をしっかり共有しておく。
仕事が忙しいのはお互い様。では何ならできるのか?時間的にいつなら余裕があるのか?日々の予定だけでなく、長期的なスケジュールも共有しておく。
③できない部分は、他でサポートする。感謝を言葉で伝える。
仕事が休めないなら、時間の区切りのない家事や買い物などで助ける。お互いが休める時間を確保できるよう努力する。
④会社での理解を得る。
子供の状況を会社と共有したり、可能であれば働き方を少し変えたり、チームで業務を常に共有し、欠勤が出ても仕事が円滑に進むようにする、等。
その上で「『自分の時間、お礼の言葉、それとも話し合う時間?』 自分が何を最も求めているかを知り、そこから始めることで、一歩ずつ夫婦の関係性を創っていくことも大切かと思います」と堀江さんはアドバイスする。
家庭の状況によって出来る事にも限りがあるが、「感謝を伝える」など、まずできる事からやってみてはどうだろうか。
今回のアンケート対象は共働きカップルであったが、結果は「男性は外で働き、女性は家を守る」という昔からの性別役割が反映しているようにも感じられた。
この4月から、厚生労働省の「働き方改革」が始まる。性別に関わらず、仕事と家庭のバランスが取れるような働き方が浸透していってほしい。
【アンケート調査概要】
2019年2月18日から2019年3月4日まで、ハフポスト日本版で実施。有効回答数268件(複数選択可能)であった。
共働きカップルを対象としたアンケートで「共働きカップル:お子さんが病気で自分は仕事!そんな時、どう調整していますか?」
結果は:
夫が主に休み看病:23票(7.7%)
妻が主に休み看病:174票 (58.3%)
祖父母や親戚に預ける:50票 (16.7%)
病児保育やベビーシッターなどのサービスを利用:31票 (10.5%)
その他:20票 (6.8%)
親も、子どもも、ひとりの人間。
100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。
初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。
つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。
そんな声もよく聞こえてきます。
親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。
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