体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったBMI(肥満度指数)は、適正体重を知るための最も信頼できる基準だと考えられてきた。BMIが18.5未満だと「痩せている」、18.5以上25未満だと「普通」、25以上は「肥満」とされる。
しかし、BMIにはいくつかの問題があり、必ずしも適正体重を知るための一番いい基準ではなさそうだ。
アメリカの情報番組「The Today Show」によると、BMIでは、脂肪と筋肉の区別が出来ない。たとえば、身長182センチで、体重104キロのプロフットボール選手は、BMIの基準では「肥満」に分類される。しかし、フットボール選手の場合、体重の大半は脂肪ではなく筋肉だ。それにも関わらず、BMIを基準にすると、筋肉が脂肪だとみなされ、「不健康」と診断されてしまう。
もう一つ、健康かどうかを知る上で重要なポイントである「脂肪が体のどこに付いているか」も、BMIではわからない。脂肪は、腕や脚の周りについている場合より、胴周りについている方が危険だ。胴周りに脂肪がついていると、心臓疾患、糖尿病、高血圧といった生活習慣病を発症するリスクが高くなるからだ。
BMIが同じ人でも、体型・体脂肪率が全く違うということは十分あり得る。つまり、BMIだけでは、病気にかかるリスクは判断しにくいのだ。
健康かどうかを判断するためにBMIよりオススメなのは、胴回りを測ることだという。この方法だと、生活習慣病の発生と関連の高い、ウェスト周辺の体脂肪量がわかる。
日本では、ウエスト周りが男性85センチ、女性90センチだとメタボリックシンドロームになりやすいとされている。
健康かどうかを知りたければ、体重計をメジャーに代えよう。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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