アメリカ・ジョージア州ウィンダーのアパラチー高校で9月4日に銃撃事件が発生し、生徒2人と教師2人の合計4人が死亡、9人が病院に運ばれた。
CNNは関係者の話として、9人も含めて約30人が負傷したと報じている。
ジョージア州捜査局によると、この事件の容疑者として、アパラチー高校に通う14歳の生徒が学校の警備員に身柄を拘束された。容疑者は14歳ではあるものの、成人として殺人罪で訴追されている。
捜査当局は、容疑者と被害者たちとの間にトラブルなどがあったことは確認されていないものの、今後の捜査で新たな情報がわかる可能性があるとしている。
容疑者がどのようにして銃器を入手し、学校に持ち込んだのかはまだ明らかになっていない。
アパラチー高校があるバロウ郡のダラス・ルダフ教育長は、同郡の学校を今週いっぱい休校とし、グリーフカウンセラーを配置して、生徒らが毎日相談できるようにすると記者団に語った。
ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は、「地元や州、連邦の捜査機関と協力して情報を収集し、事態に対応する」とソーシャルメディアに投稿した。
ジョー・バイデン大統領は、亡くなった4人と家族への哀悼の意を表明し、「アメリカの生徒たちは、読み書きの代わりに身を隠す方法を学んでいる。これを普通として受け入れ続けることはできない」と銃暴力を非難した。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官も、4日午後の記者会見の冒頭で銃乱射事件を取り上げて「これが普通であってはならない」と発言。
連邦議会に対して、ユニバーサルバックグラウンドチェック(銃売買者全員の身元確認)や、アサルト・ウェポン(半自動小銃など殺傷力の高い武器)と大容量弾倉の禁止、銃器の安全な保管の義務付け、暴力防止プログラムへの財政支援、連邦レベルでの赤旗法(危険があるとみなされた人物の銃器を一時的に差し押さえる法律)導入などを求めた。
民主党の大統領候補カマラ・ハリス氏は、ニューハンプシャー州での選挙集会でで銃撃事件に言及し「子どもたちは神から授かった可能性を発揮する場所である教室に座りながら、頭の片隅で、銃を持った人物が教室のドアを破って侵入してくることを心配しなければならない。こんな状態であっていけない」と述べた。
共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は、「我々はジョージア州ウィンダーで起きた悲劇的な事件の犠牲者に哀悼の意を表します。大切な子どもたちが、異常で狂ったモンスターによってあまりにも早く奪われた」とソーシャルメディアに投稿した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。