平昌オリンピック・フィギュアスケートの団体戦は2月9日午前10時過ぎ、男子ショートプログラム(SP)が行われ、日本の宇野昌磨(20=トヨタ自動車)は、シーズンベストに迫る103.25点で首位発進した。
宇野は、冒頭の4回転ジャンプで手をついたが、続く4ー3回転のコンビネーションジャンプや、トリプルアクセルを成功させるなど、好演技を見せた。
自己ベストに迫る高得点に「緊張感なく自分の演技ができました。最初のジャンプで失敗したのにこの得点が出たのは、練習の成果」と語り、「個人戦も強い気持ちで臨みたい」と抱負を語った。
初めてのオリンピックとなるが、「全日本選手権の方が緊張しました(笑)」とリラックスした表情も見せた。
イスラエルのアレクセイ・ビチェンコが88.49点で2位、カナダのパトリック・チャンは81.66点で3位、アメリカのネーサン・チェンは80.61点で4位となった。以下、イタリア、韓国、中国、OAR、ドイツ、フランスが続いている。
次に、ペアSPには須崎海羽(18)木原龍一組(25=ともに木下グループ)が出場する。
■フィギュアスケート団体
前回大会のソチ・オリンピックから採用された。10チームが出場。男女各1人、ペア、アイスダンス各1組でチームを構成し、種目ごとに1位に10点、2位に9点...10位に1点が与えられ、チームごとの順位点合計で争う。
SP上位の5チームがフリーに進出する。2種目まではSPとフリーで異なる選手を起用できる。ソチでは開催国のロシアが優勝し、日本は5位だった。