静岡県でイスラム教の普及活動やムスリム同士の交流活動などを実施する「静岡ムスリム協会」(静岡市)に対し、イスラム教徒を誹謗中傷する内容のハガキが届いたと、同協会が7月13日にFacebookに投稿した。
■「人の首を切るのが好きですね」など、過激な言葉が並ぶ
同協会は、7月3日消印の2通と7月4日消印の2通、計4通のハガキをFacebook上で公開した。文面には「IS(イスラム国)もおまえたちもおなじイスラム教」「人の首を切るのが好きですね」「日本から、でていってください」といった過激な言葉や、「お前たち気をつけろ うしろからバットでなぐるからな!」と危害を加えることを予告するような言葉もあった。また、「バングラディッシュの日本人・イタリア人かわいそう」との記述もあった。
※プライバシー保護のため、一部編集をしています。
※プライバシー保護のため、一部編集をしています。
※プライバシー保護のため、一部編集をしています。
※プライバシー保護のため、一部編集をしています。
■イスラム教徒を誹謗中傷、なぜ?
静岡ムスリム協会は送られてきたハガキについて以下のようにコメントしている。
私たち在日ムスリムは、調和を保ち平和的に日本社会に暮らしています。ですから、このような中傷・誹謗にあふれたヘイトメッセージが日本社会全体を体現するものでないことは理解しています。一方で、今回の事件は、どのような社会においても過激な行動をする者が存在することを証明しています。ISISとハガキの中でこのような過激な感情を表現する者たち、一体どれ程の違いがあるというのでしょうか?
(静岡ムスリム協会より 2016/07/13 23:07)
インターネット上では、ハガキの送り主を非難する声が相次いでいる。その一部を紹介する。
静岡ムスリム協会は15日、投稿に対して多くの支援コメントがあったことへの感謝をFacebookページに投稿。「イスラムへの公正な取扱いを求める声に、心より感謝申し上げます」とした。
静岡ムスリム協会はハフポスト日本版の電話取材に対し、「ハガキの件は思った以上に反響が大きく、落ち着くまで新たな取材はお断りさせていただきます」と答えた。
関連記事