石原慎太郎氏、豊洲問題めぐる批判に反論 4年ぶり2回目のTwitter投稿

「ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した」
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Former Japanese parliament member Shintaro Ishihara speaks to the media at the national press club in Tokyo on December 16, 2014. Ishihara, who has made a decades-long career out of baiting China and offending Japan's liberals, announced his retirement from political life on December 16. AFP PHOTO / Yoshikazu TSUNO (Photo credit should read YOSHIKAZU TSUNO/AFP/Getty Images)
YOSHIKAZU TSUNO via Getty Images

元東京都知事の石原慎太郎氏が2月5日、都の豊洲新市場への移転問題に関する小池百合子都知事からの質問状について、「ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した」と自身の公式Twitterアカウントに投稿した。石原氏がTwitterを投稿するのは約4年ぶり、2回目。

今回のTwitter投稿は、小池知事が3日の定例記者会見で、石原氏が移転決定の経緯を詳しく説明していないとして「逃げてしまっているという印象」「石原さんらしくない」と批判したことを受けてのものと思われる。

豊洲市場の移転をめぐっては、2016年10月に小池知事から石原氏に対し、盛り土や土地購入をめぐる問題に関する質問状が出されたが、石原氏側は多くの質問に対して「記憶がない」などと文書で回答。同年11月1日の記者会見で小池知事は「ほぼノー回答だったと思います」として、ヒアリングなども引き続き検討するとしていた

これについて石原氏は、「世の中では今もなお、小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということであるらしいが、それは間違い」と主張した。

その上で、「私は全ての質問に対し、ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した。質問・回答の全文は、文芸春秋本誌の昨年12月号に掲載した」と記している。

豊洲新市場への移転をめぐっては、石原氏の損害賠償責任を問う住民訴訟が起こされている。原告側は都に対し、石原元知事に土地の売買代金約578億円を賠償請求するよう求めている

都はこれまで「石原氏に損害賠償責任は存在しない」としてきたが、小池氏は1月20日の記者会見で、方針を再検討し、移転決定の経緯を調べなおす方針を示している