豊洲市場の盛り土問題で、東京都の調査に協力する意思を示していた石原慎太郎元知事が10月5日、一転して都のヒアリングを拒否することを都側に伝えてきた。産経ニュースなどが伝えた。
石原氏は盛り土などの土壌汚染対策が進められていた当時、現職の知事だった。盛り土問題が発覚後、都の調査への協力を表明し、都が今月3日に公開の場でのヒアリングを打診していた。関係者によると、石原氏はこの条件に難色を示し、小池百合子知事と単独での面談を求めていたという。
(【豊洲問題】石原慎太郎氏、公開ヒアリングに難色 - 産経ニュースより 2016/10/06 01:22)
石原氏は2008年5月の記者会見で、建物下にコンクリートの箱を埋める案を検討するよう担当部局に検討を指示したと発言した。これについて小池百合子知事が9月30日に公表した検証報告書は、複数の幹部の証言などから石原氏の指示は地下空間の設置と関係がないと結論付けた。
石原氏は盛り土問題発覚後の9月21日、報道陣に「私の知事在任中の件で、誠に申し訳なく思っている。都の調査に全面的に協力するつもりだ」との文書を出し、その後も都側に「ヒアリングを受け情報提供する」との考えを伝えていた。
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