小泉進次郎氏、安倍晋三首相にFacebook論争で苦言 菅氏、橋下氏も「参戦」

「批判があるのは政治家の宿命」――。安倍晋三首相と民主党の細野豪志幹事長がFacebook上で論争を繰り広げていることについて、自民党の小泉進次郎氏は首相のFacebookでの個人攻撃に対し「個人の名前を挙げて反論、批判はすべきじゃない。(首相への)批判はあって当たり前で、受け止めながらやっていかないといけない」...
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時事通信社

「批判があるのは政治家の宿命」――。

安倍晋三首相と民主党の細野豪志幹事長がFacebook上で論争を繰り広げていることについて、自民党の小泉進次郎氏は首相のFacebookでの個人攻撃に対し「個人の名前を挙げて反論、批判はすべきじゃない。(首相への)批判はあって当たり前で、受け止めながらやっていかないといけない」と苦言を呈した。

小泉氏は18日、国会内で記者団に次のように答えたという。

「批判や中傷を受けながら、多くの方に信頼されるのが政治家の道だ。(批判を受けるのは)政治家の宿命だと思いながら、結果を出すことに専念した方がいい」
時事ドットコム 2013/06/18 14:50)

●菅直人元首相、日本維新の会・橋下氏も”参戦”

安倍首相と細野幹事長のFacebook論争、菅直人元首相や日本維新の会の橋下徹共同代表も相次いで参戦している。

菅氏は18日のブログで、安倍氏が2011年5月のメールマガジンで福島第一原発事故の対応で菅氏が原子炉への海水注入を止めたと批判したことを挙げ、「自分の言いたいことだけネット上で反論するのは政治家として失格だ」と批判した。

さらに19日にも投稿し、「安倍氏がメルマガで証言を聞いたという「複数の関係者」は、私の調査によれば東電からの情報。原発の再稼働を急ぐ原子力ムラが一刻も早く私を辞任に追い込みたいと考え、安倍氏や一部の報道機関を使って嘘の情報を「事実」にしようとした」と主張。次のように述べている。

安倍氏は当時総理経験者でありながら、原子力ムラの情報操作の片棒を担がされ、嘘の情報をもとに私に総理辞任を迫ったことになる。もし反論があるならぜひ安倍氏自身のフェースブックで反論してほしい。不明を恥じるならば潔く5月20日のメルマガが間違っていたことを認め、訂正し、私に謝罪すべきだ。

一方の橋下氏は18日の記者会見で、「なぜ細野氏が目くじらを立てるのか分からない。首相だって頭にくることはあるだろう」と述べ、首相を擁護したと産経ニュースが報じている。

●”Facebook論争”の経緯

そもそも、この論争の発端は12日に安倍首相が自身のFacebookで、北朝鮮と日本人拉致問題をめぐる交渉にあたった田中均・元外務省アジア・太平洋局長を名指しで「彼に外交を語る資格はない」と批判したこと。田中氏が毎日新聞のインタビューで安倍政権の外交政策を批判したことへの反論だった。

この内容に対して細野氏が14~15日2回にわたり、Facebook上で「田中氏は今は一民間人。『表現の自由を有している』」「最高権力者はあのような発信は自制すべきであった」などとかみついた。

安倍首相は16日、細野氏の批判に対して外遊先のポーランドから「全く的外れ」「だからダメなんです」と反発。細野氏も「総理ご自身が的外れな回答をしている」と再反論している。

参院選の前哨戦のようなSNSやブログ上での舌戦について、ネットユーザーの間では様々な意見が出ている。政治家がSNSなどで論戦を繰り広げることなどについて、引き続きご意見お聞かせください。

なんで小泉進次郎が田中均擁護をするのか?まあ、田中擁護じゃなくて安倍総理にあまり反論しないほうがいいという思いなんだろうけど、それは違うと思うんだよね。反論しなきゃそれが事実として独り歩きしてるのが外交の弊害として現れている。今でしょう反論するのは。が、できないんだよ日本外交。

— nakama toshio (@turusaki) June 19, 2013

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