実家の雪下ろし、取引業者にさせる 清水建設幹部が辞職
清水建設は11日、東京電力福島第一原発事故を受けた除染作業の責任者を務めていた同社執行役員(60)が、福島県内の実家の雪下ろしや草むしりを取引業者に無償でさせていたと発表した。役員は8日付で辞職した。業者から除染費用に上乗せしての費用請求はなかったとしている。
清水建設によると、役員は土木東京支店副支店長の男性で、2015年1月に福島県内で空き家になっている実家の雪下ろしを業者に依頼。代金は支払わず、その後も今年秋までに計4回、業者が自発的に雪下ろしや草むしりをしていた。弁護士を含めた社内調査に対して役員は事実関係を認め、費用33万2千円を業者に支払ったという。
清水建設は「不適切な行為が工事を所管する立場にいた者によって行われたことを重く受け止め、深くおわびする。役職員へのコンプライアンスに関する指導をより徹底する」とのコメントを出した。
(朝日新聞デジタル 2017年12月11日 12時48分)
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