7月10日に投開票される参院選に「支持政党なし」という政党が参加しているのをご存じだろうか。比例区の投票用紙に「支持政党なし」もしくは「支持なし」と記載すると、この政党の候補者が得票することになっている。
共同通信によると政党「支持政党なし」は、2014年の衆院選比例北海道ブロックで、社民党の約5万3千票を上回る約10万票を獲得したことが話題となった。今回の参院選では、佐野秀光代表と本藤昭子・九州地区代表の2人が比例代表全国区に立候補しているほか、北海道、東京、神奈川、大阪、熊本の4選挙区で候補を擁立している。
「支持政党なし」の公式サイトでは「国会に出されます全法案につき党員にネット上で賛否を計り、賛成が多数な法案は賛成、反対が多数な法案は反対、にと議員の意志はまったく無視し、党員の方々の使者となりきるつもりでございます」と、独特の政治手法を訴えている。
■総務省の担当者「法律上の瑕疵はない」
無党派の人が「支持政党はありません」という趣旨で、間違えて投票する可能性も考えられるが、大丈夫だろうか。総務省選挙課にハフポスト日本版が取材したところ、「公職選挙法では、他の政党とまぎらわしい党名や、代表者名を想起される党名については認めていないが、『支持政党なし』については法律上の瑕疵はない」とコメントしている。
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