舛添要一前知事の辞職に伴う都知事選(7月14日告示、31日投開票)について、民進党都連は7月11日、元経済産業省官僚の古賀茂明氏(60)に出馬を要請した。時事ドットコムなどが報じた。
この日、都連会長の松原仁衆院議員が古賀氏と面会。同意を得られれば党本部に推薦を求めるという。要請を受けた古賀氏は、都内で記者団に対し「大変光栄だ」と述べたものの、出馬判断は保留した。産経ニュースによると古賀氏は、すでに立候補を表明しいている宇都宮健児氏(69)と相談した上で、要請を受けるか決断すると伝えたという。
松原仁衆院議員と握手する古賀茂明氏
古賀氏は1980年、旧通商産業省に入省。公務員制度改革事務局で名を上げ、霞が関きっての「改革派」官僚と呼ばれたが、2011年9月に退官した。自著「官僚の責任」「日本中枢の崩壊」なども話題になった。2015年3月27日、テレビ朝日の「報道ステーション」に出演した際、自身の降板をめぐってキャスターの古舘伊知郎氏と口論になり、番組中に「I am not ABE」(私は安倍首相ではない)と書かれた手製の紙を掲げたことで物議を醸した。古賀氏は同番組にコメンテーターとして出演し、安倍政権に批判的な発言を繰り返していた。
■これまでには蓮舫氏、石田純一氏の名前も
これまでに民進党内では、党代表代行の蓮舫氏や江田憲司衆院議員、柿沢未途衆院議員、前民主党代表の海江田万里氏、前神奈川県知事の松沢成文参院議員(無所属)などの名前が挙がっていたが、候補者を絞りこむことができなかった。民進党都連は8日に党本部で選対委員会を開き、都連会長で元拉致問題担当相の松原仁衆院議員に対応を一任することで一致していた。
石田氏は11日に会見を開き、東京都知事選への出馬を断念すると表明した。
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