シャキーム・グリフィンは「片手の選手」として、NFLのドラフトで史上初めて指名を獲得した。シアトル・シーホークスが4月28日、全体で141番目にラインバッカーとして指名した。
グリフィンは、羊膜索症候群という先天的な病気で、4歳のときに手を失った。セントラルフロリダ大学から全米選抜チームに入り、手を失っても最高レベルのアメフト選手になれると証明した。
2月にあったNFLの身体能力テストで、グリフィンは義手を使って102キロのベンチプレス20回を達成。40ヤード走で4.38秒というタイムをたたき出した。ESPNによると、この10年でラインバッカーとしては最速のタイムだったという。
グリフィンは、2017年ドラフトでシーホークスに入った、双子のシャキール(コーナーバック)と一緒にプレイすることになる。
「ここは目的地じゃない。まだ始まったばかりですよ」
グリフィンはESPNのインタビューに、こう答えた。
「僕はこれからも、(疑問を投げかける人たち)みんなが間違ってたということを証明し続けます」