尖閣諸島に初めて固有の郵便番号が設定された。10月1日から「〒907-0031」となり、日本郵政の公式サイトにも掲載されている。
尖閣諸島の住所の字名(あざめい)が同日から石垣市「登野城尖閣(とのしろせんかく)」に変更されたことが理由だ。
それまでの住所は、石垣島の中心街と同じく石垣市「登野城(とのしろ)」だったため、郵便番号はどちらも「〒907-0004」となっており、尖閣諸島の固有の番号はついていなかった。
■市議会で地名変更が可決されていた。
中山義隆市長は、尖閣諸島の住所の字名を「石垣市登野城(とのしろ)」から「石垣市登野城尖閣」に変更する議案を石垣市議会に提出。6月22日に可決されたことで、10月1日から効力が生じていた。市総務課は地名変更の理由を「石垣島にある登野城との混同をなくし行政ミスを防ぐため」と、ハフポスト日本版に説明した。
東京都公式サイトによると、石垣島の170km沖合いにある尖閣諸島は、戦前にはカツオブシ工場などがあり日本人が住んでいたが、現在は無人島となっている。
尖閣諸島をめぐって、台湾や中国も領有権を主張しているが、日本政府は「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らか」という立場だ。
■日本郵政のコメントは?
日本郵政の広報担当者は、ハフポスト日本版の取材に対して以下のようにコメントした。
――尖閣諸島に固有の郵便番号がついた理由は?
「字名がついた場所には郵便番号をつけるようになっており、それに伴った措置です。尖閣諸島に固有の郵便番号がつくのはこれが初めてです」
――この郵便番号を使って、無人島である尖閣諸島に郵便物を送った場合に届くのでしょうか?
「届きません」