活動休止中のセレーナ・ゴメス、公の場でスピーチ「心の中になにがあるかを見たい」

「私は全部手にしていたけれど、内側では完全に壊れきっていたんです」
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Kevin Winter via Getty Images
LOS ANGELES, CA - NOVEMBER 20: Singer Selena Gomez accepts Favorite Pop/Rock Female Artist onstage during the 2016 American Music Awards at Microsoft Theater on November 20, 2016 in Los Angeles, California. (Photo by Kevin Winter/Getty Images)

2016年8月から活動を休止しているセレーナ・ゴメスが、3カ月ぶりに公の場に現れ、感動的なスピーチを行った。

現地時間11月20日夜に開催されたアメリカン・ミュージック・アワード(AMA)に出席したセレーナは、最優秀女性ポップロックアーティスト賞に選出。すると、受賞スピーチで自身が感じ続けているプレッシャーについて正直に語り、聴衆を驚かせた。

セレーナは、自己免疫疾患の一種である全身性エリテマトーデス(SLE)の治療に専念するため、2016年8月末から芸能活動を休止している。全身性エリテマトーデスは不安症やパニック発作、鬱を伴う病気で、セレーナは休業以降、初めて公の場に姿を見せた。

以下が、彼女のスピーチ全文だ。

「みなさん、本当にありがとう。

実は、2年前にも立ったことがあるこのステージは、私がみなさんに対して初めて100%正直な自分を出せた場所です。その状況を私が望んでいるかどうかは別として、ほとんどの人が、私の人生についてよく知っていると言っても過言ではないでしょう。そして、私は足を止めなければならなくなりました。

私は全部手にしていたけれど、内側では完全に壊れきっていたんです。周りの人達をがっかりさせないように頑張りすぎて、結局、自分自身をがっかりさせてしまったんです。

私は、Instagramで誰かの体を見たいとは思わない。私は、みなさんの心の中に、なにがあるかを見たいんです。誰かに認めてもらおうとしているわけではないし、もうその必要もありません。

私が心の底から言えるのは、毎日、愛する人々と大好きなものを分かち合える機会があることを本当に感謝している、ということだけです。そして、私のファンにも本当にありがとうと伝えなくてはいけません。あなた達はすごく一途でいてくれます。私がそれに見合うことをできているのか、わからないのに。

だけど、もし、あなたが傷ついているなら、そのままでいる必要はないんです。私のことをリスペクトしようとしまいと、私について一つだけ知っておいてほしいことがあります。それは、私は人を大事にする、ということです。本当にありがとう。みなさんにこの賞を捧げます」

■ひとときのカムバック

「Good For You」など数々のヒット曲をリリースしてきたセレーナ・ゴメスは、短い時間だったが、この授賞式で輝かしいカムバックを果たした。

彼女のファン(「セレネーターズ」と呼ばれている)は、セレーナがカムバックするかもしれないと1日中そわそわしていたようだ。メークアップアーティストのハン・バンゴがTwitterに赤いドレスを纏ったセレーナの写真を投稿し、彼女が授賞式に出席することが明らかになった。

授賞式では、レッドカーペットを歩き、カメラの前でポーズをする美しいセレーナの姿があった。その様子は、どんなおとぎ話よりも素敵な光景に見えた。

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■健康問題と戦い続けるセレーナ

健康問題と長い間戦っていたセレーナは、2016年8月に抱えていたストレスがピークになったとして、声明を出し休業を宣言した

10月には、心のケアに専念するため、アメリカ・テネシー州ナッシュビル郊外のリハビリ施設に入所したと伝えられている

「みなさんの多くがご存知のように、約1年前に、私は人によって様々な症状が生じる、全身性エリテマトーデスを抱えていることを公表しました」と、彼女は8月のリバイバルツアーの終わりにピープル誌に語った。「不安感、パニック発作、そして鬱も全身性エリテマトーデスの副作用としてあることがわかり、それらだけでも本当に大変です」

ファンの事を思いやるセレーナは、こう続けた。

「私は、自分の健康と幸せを維持することに集中したいと考え、一番良い方法として、少しの間お休みすることを決めました。ファンのみなさんのサポートに感謝しています。みなさんの存在が私にとってどれほど特別か、知っていると思います。でも、ベストの自分でいるために、出来る事はすべてやっていると思えるように、(治療に)真っ向から取り組む必要があるのです。この話をシェアしたことで、私は孤独ではなくなります。他の人も、自分自身の問題を話す勇気が出るきっかけになればいいと思います」

まだ、活動再開が決まったわけではないけれど。

セレーナ、おかえりなさい。

ハフィントンポストUS版に掲載されたものを翻訳・編集しました。

■関連画像集「セレーナ・ゴメス」

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