歌手や俳優として活躍するセレーナ・ゴメスさんが9月24日、腎臓移植手術の跡が見える写真をInstagramに投稿した。
ブルーの水着を着てプールサイドでポーズを取るゴメスさん。足の手術跡が見える写真を投稿するのは初めてだ。
写真に込めた思いを、ゴメスさんは次のように綴る。
「腎臓移植をした時、最初は傷を見せるのがすごく難しかった。傷が写って欲しくなかったから、写真を撮るときは傷を衣服で隠していました」
「だけど今、これまでにないくらい私は自分自身や自分が経験してきたことに自信を持てるようになりました。それをとても誇りに思います」
投稿の最後に「全ての体は美しい」とも書いている。
2017年の手術で、命の危険を経験した
自己免疫疾患である全身性エリテマトーデスに長年苦しんできたゴメスさんは、2017年に親友で俳優のフランシア・ライサから腎臓を提供されて移植手術を受けた。
手術は必ずしも順調ではなかった。手術中に合併症を引き起こし、足の大腿静脈をとって動脈を作る手術が必要になった。
ゴメスさんの足に残る手術の跡は、その時のものだ。ライサは2018年のインタビューで、ゴメスさんが危機的な状況にあったと話している。
「手術の数時間後に目覚めると、彼女から『とても怖い』というメッセージを受け取りました」
「私の腎臓はとてもアクティブで、移植して動き出した後に動脈が破れました。医師たちは彼女を緊急治療室に運び、足から血管をとって新しい動脈を作らなければなりませんでした。彼女は死の危機にあったと言っても過言ではありません」
手術後に投稿したInstagramで、ゴメスさんは「彼女はこれ以上ない贈り物をくれて、私のために犠牲になってくれた」と、ライザへの感謝を綴っている。
手術を受けた後、ゴメスさんの症状は大きく改善した。
2017年のトゥデイのインタビューで「腎臓移植をした途端、関節炎がなくなりました」「全身性エリテマトーデスが再発する可能性は3~5%と言われています。血圧は改善し、力が湧いて生活がとても良くなりました」と、ゴメスさんは語っている。
それでも手術跡はゴメスさんにとって繊細な問題であり、Instagramで書いたようにこれまで衣服などで覆ってきた。
2019年に水着のデザインを手がけた際には、傷を隠すためのハイウエストのデザインにしたと説明していた。
「デザインはすごく楽しかったです。私がデザインした水着の一つは、ハイウエストでベルト付きです。私は腎臓移植を受けたので、その場所を覆って安心して着られる水着が好きなんです」
そのインタビューから1年経ち、傷跡を隠さない写真を公開したゴメスさん。
投稿には、「素晴らしいです」「あなたはとても強い人だと思う」など、ゴメスさんに寄り添うコメントが多く書き込まれている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。