一世を風靡したスマートフォン用アプリ「セカイカメラ」が、2014年1月22日ですべてのサービスを終了する。開発、運営企業の「頓智ドット」が公式ホームページで発表した。
セカイカメラは、スマートフォンの画面に表示された実際の空間に「エアタグ」と呼ばれる文字や画像、音声などの情報を登録したり、他の人が登録した情報を見たりすることができるアプリ。2009年2月に初めて披露され、AR(拡張現実)技術の活用例として注目を集めた。
町中にアニメキャラクターや美術作品のオブジェを登場させたり、史跡の観光案内の画像や音声を流したりといった関連サービスも登場し人気を集めた。同社によると、iPhone、iPadやAndroidを合わせて約300万ダウンロード、エアタグの総投稿数約150万の利用があったという。
しかし、セカイカメラの開発者で頓智ドットのCEOを務めていた井口尊仁氏が、2011年12月に退任。アプリのアップデートも2012年1月で終了していた。
サービス終了に伴い、投稿されたエアタグはすべて削除されるという。Google Earthで表示できるKML形式でのダウンロードを呼びかけている。同社は「今後はセカイカメラの進化版である『tab』に注力してまいります」としている。
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