1枚の写真が世界に衝撃を与えた。そう、アザラシの鼻の穴にウミヘビが刺さっているのだ。
この写真は、ハワイ諸島のフレンチ・フリゲート礁で撮影。アメリカ海洋大気局(NOAA)が、12月5日に公式サイトで公開した。
ハワイモンクアザラシの生息域は、ハワイ諸島の北西部。熱帯に生息する珍しいアザラシだが、推定1300~1400頭しか生存しておらず、絶滅が危惧されている。
NOAAはハワイモンクアザラシを保護するために40年近く観察を続けているが、ここ数年間に、鼻にウミヘビを刺したアザラシを数回発見したという。ウミヘビがアザラシから逃げようとして逆に鼻に突っ込んでしまったのか、それともアザラシがウミヘビを飲み込んだ際に鼻に逆流してしまったのかは不明だという。
NOAAのチームが現場でアザラシを保護。ウミヘビが鼻から取り除かれたという。
■ウナギなのかウツボなのか。日本メディアでは表記が分かれる
発表元のNOAAの英語表記では「SPOTTED EEL」。ハフポスト日本版では、写真から見てハワイ近海に生息する「Spotted Snake Eel」と見ています。ウナギ目の魚類「ゴイシウミヘビ」の仲間のため、「ウミヘビ」と表記しました。ウミヘビは爬虫類、魚類の仲間の2つに大別できますが、今回のウミヘビは魚類です。