10月28日、アメリカ・カリフォルニア州ニューポートビーチ沖でホエールウォッチングツアーに参加していた人たちは、衝撃的な光景を目にした。アシカがサメを襲っていたのだ。
少なくとも5頭のアシカが幼いオナガザメたちを襲っているのを目にした、とツアーの参加者は語った。
参加者の一人、写真家のスレイター・ムーア氏は「本当に信じられないような光景でした」と話す。「食うものが食われる、これこそ大自然の醍醐味です!」
ムーア氏はドローンを使って血まみれの食事風景を動画で撮影した。
「まさに立場逆転です」と、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校「サメ研究所」のクリス・ロウ所長が話している。「アシカのような海洋哺乳類がサメを食べることはあまり知られていませんが、実際はよくあります」
カリフォルニア州の海洋哺乳動物センターによれば、アシカは楽な獲物を選ぶ「ご都合主義」な生き物だという。獲物にはイカやニシン、小型のサメが含まれる。
ロウ氏によれば、今回標的になったオナガザメはまだ幼く、補食動物に狙われた経験がほとんどなかったという。
「オナガザメは、生まれた後に母サメから訓練を受けません。そのため、幼いオナガザメは捕食動物を避ける方法を知らないのです」
しかし、大人になると事情は変わる。
オナガザメの専門家サイモン・オリバー氏は、オナガザメの襲撃は「すばやく、攻撃的で、凶暴」だとナショナル・ジオグラフィック紙に語っている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー