スコットランドでイギリスからの独立の賛否を問う住民投票が9月18日に投開票され、イギリスの公共放送BBCは「独立反対が賛成を上回り、独立が否定されることが確実になった」と報じた。
スコットランドのイギリス(連合王国)からの分裂は回避された。
BBCによると、19日午前5時15分現在(日本時間同日午後1時15分)、独立反対は 139万7000票(54.3%)で賛成の117万6000票(45.7%)を上回っており、8.5ポイントの差が付いている。登録有権者は約430万人。
32行政区のうち26地区で開票を終えている。最大都市グラスゴーなど都市部で独立賛成が過半数を獲得したものの、地方部では反対派が多数を占めた。
投票率は多くの地区で80%を超えるなど異例の高さで、独立問題への関心の大きさを裏づけた。
世論調査では当初、反対派が賛成派を大きく上回っていたが、8月中旬から賛成派の支持が急伸し、賛成派と反対派が拮抗していた。
賛成派が勝利すれば、スコットランドは1707年にイングランドなどとイギリスを形成してから約300年ぶりに独立することになっていた。イギリスを構成する北アイルランドやウェールズ、さらにスペインのカタルーニャ自治州などヨーロッパ各地の分離独立や自治権拡大運動にも影響を及ぼす可能性が高いと指摘されていた。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー