学校の試験を延期させるなどの目的で下級生の男の子(7)を殺害したとして、インドの捜査当局は11月8日、16歳の男子生徒を殺人容疑で逮捕した。イギリスのタブロイド紙「デイリーメール」電子版などが報じた。
デイリーメールによると、事件は9月、ニューデリー近郊のグルグラムにある私立のインターナショナルスクールで起きた。
男子生徒はナイフで下級生ののどを切るなどして殺害した疑いが持たれている。遺体はトイレの裏側で見つかった。
捜査当局の担当者は「学力的に劣る男子生徒が、試験と保護者面談を延期するために起こした」と明かした。
生徒は取り調べの中で、騒ぎを起こして学校が閉鎖されれば、試験などが延期されると思っていたとする趣旨の供述をしているという。
AFP通信によると、インドでは中流家庭が増加。それに伴い、子どもの高学歴を望む親が増えているという。
だが、それが子どもにとっては重圧となり、専門家らは、多くの若者たちが試験との向き合い方に難しさを感じていると分析。子どもの自殺者数も増加し、2015年には9000人近くにのぼったという。