上西小百合氏、後援会が実父に政治資金を支出

上西小百合衆院議員が代表を務める政治団体が、上西氏の実父に毎月政治資金を支出していた。
Open Image Modal
時事通信社

維新の党を除名された上西小百合衆院議員(31)が代表を務める政治団体が、上西氏の実父に約80万円を支出していたことが分かった。2013年から「自動車賃貸料」として、「上西小百合後援会」から上西氏の実父に毎月3万1500円を、「日本維新の会衆議院大阪第7選挙区支部」からは実父の経営する会社に毎月9万4500円を、支払っていたという。

実父は現在、上西氏の私設秘書として勤務。専門家からは「違法性はないが不適切」との批判が出ていると、4月8日、産経WESTが報じた。

男性秘書は取材に対し事実関係を認めた上で、「車をリース会社から借りるより、実父に賃貸料を払う方が安上がりだ」と回答。支出先を実父とした理由は「フルタイムで働き、自らの軽自動車を業務で使用しているため、賃貸料を支出した」と説明した。

 

男性秘書によると、事務所では選挙カーなど計5台の車を使用。ほかの4台は男性秘書名義で、毎月計約9万5千円を賃貸料として男性秘書が経営する会社に支払っている。

 

【浪速のエリカさま】上西議員後援会が実父に政治資金還流 車の賃貸料80万円支出 専門家「不適切」と批判 - 産経WESTより 2015/04/08 14:00)

「上西小百合後援会」の2013年度収支報告書より

Open Image Modal

「日本維新の会衆議院大阪第7選挙区支部」の2013年度収支報告書より

Open Image Modal

大阪市議会などでは、自己所有の自動車については、政治資金からリース代を捻出することは禁じられている。上西氏は国会議員であり、また、今回は実父からのリース費用となるが、議員の親族への政治資金の還流は不適切とされており、自民党の西川公也氏が、親族企業から物品を購入していたことなどが問題視され、農相を辞任した

なお、同年度の自動車のリース・レンタル費用について他の国会議員を見てみると、安倍晋三首相の「晋和会」が「リース料」としてオリックス自動車に毎月8万5050円を、麻生太郎副総理の「素淮会」は「リース代」としてアウディ・ファイナンシャルサービスに毎月20万9160円を、江田憲司氏の「憲政研究会」が「車リース料」としてトヨタレンタリース横浜に7万7175円(1回のみ)を、それぞれ支払っていた。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています